●『ポタリング旅』を趣味としている僕は、実はまだ大阪を走った事がなかった
2017年7月15日の週末の遊び予定が直前で後倒しになってしまったので、
『だったら、大阪に遊びに行ってみるか!』と、おもむろに旅ポタに出かけることに。
安上りで、しかも空いてそうな『近鉄特急』を使っていこうと近鉄名古屋駅に来てみて、混雑ぶりに驚く
そうか、今日は三連休の初日。いきなり来ても、そりゃあ混んでるよね。
●10分後に出発する10:00発の近鉄特急はすでに満席・・・
1時間後の11:00発の特急電車なら、乗り換えなしで『大阪難波』まで行けるようなので、それにしよう。
近鉄特急を使うと、大阪の真ん中あたりにある『難波』という地区に2時間10分程度で乗り換えなしで行ける。
料金は往復8,500円くらいと手頃なおねだん~♪
一方、これより早い新幹線を使う場合、1時間40分ほどで行けるけれど、新大阪で乗り換えがある。
そして、料金は往復14,000円くらいかかってしまう これは今回の旅の場合、アホらしい選択だ。
●「急ぐ旅じゃないし、まあ、いいさ」
3年くらい前に購入していた『散歩の達人 大阪篇』。
電車の中で見ておこうと思ったこの雑誌、出発前の時間つぶしに使う事にしよう。
●僕は、大阪市内の『スポット』や『位置関係』については、ほとんど知識が無い
大阪自体、仕事で2回、会社行事で1回しか行った事がない。
ユニバにも行った事ないし、市内を本格的に移動した事もないから、街の中の位置関係もよく判らない。
知っているのは山手線の様な環状線が走っていて、上が大阪(梅田)地区、下が天王寺地区という事くらい。
よく言われるキタ・ミナミの場所も、全く知らないぞ。
そんな、大阪の事をよく知らない中でも・・・
●この界隈は行ってみたい。通天閣があるあたり
『新天地』だったっけ?
ごちゃごちゃしたカオスな街が広がってるっぽいエリアだ。
僕は整ったキレイな街より、無秩序でぐちゃぐちゃな地域の方が親近感を覚える。
この町周辺は期待できそうだなあ、なんて思っている。
●一応、グルメ情報も見ておくか・・・
かつて、交通出版社が発行していた「旅」という雑誌での大阪の紹介を見た時、
僕の興味を引いたのは「てっちり」、「くじら料理」、そして「かすうどん」だった。
いずれも旅好きな著名人がコラムで紹介してくれていたもので、大阪の食文化の奥深さを垣間見た気がした。
しかし・・・てっちりも鯨も、たしか1人で食べに行く様な料理ではなかった様な気がする。
また、今現在、かすうどんはそれほど食べたいとも思わない。
そうなると、何を食べに行けばいいのかしら・・・
●むう、このへんは美味しそうだな
ポタ旅の記事ではあまり触れていないけれど、
僕は訪問先で良さげな洋食屋があると、ついついフラ~と入ってしまってビーフシチューを食べたりしている。
しかし、これはポタ旅ではなく洋食好きのYと珍スポめぐりする時にでも立ち寄ればよかろう。
●おや、瓢亭?
会社の食事会で行った南禅寺近くの懐石料亭がパッと頭に浮かんだが、関係なさそう。
あっちは、僕が1人でご飯食べに行ける様な場所ではないが、こちらの瓢亭なら僕でも入りやすそうだ。
しかも、おいしそう
●お好み焼きは、ぜひ、食べたいところである
お好み焼き、焼きそばが入っている方が好きという人が僕の周りでは圧倒的に多いが、
僕は断然、焼きそばなしの方が好きだ。
これを地域名で分けると、「広島風より関西風の方が好き」という事だと思う。
関西風お好み焼き、本場で、必ず食べなければなるまい
他、大阪で気になるものは・・・
●水都・大阪のロケーションだ
子供の頃から地図を見るがは大好きだった事もあり、特に大阪の地形には興味を持ってよく見ていた。
なので、現在の大阪市内の繁華街やスポットなどの位置関係などは知らないものの、
僕の頭の中の大阪には、『淀川水系の大小河川と運河が張り巡らされた水運の都』というイメージがある。
中之島とかいう業務中心地区も、阪神工業地帯を支える工場群も、そこで働く人たちを送り込む住宅地も、
とにかく、川べりに広がっている様な、そんな感覚だ。
国交省が展開する水辺空間新活用事業『ミズベリングプロジェクト』も、たしか大阪が皮切りだったような。
こういった水辺地帯を広く探訪するのも、今回の楽しみの一つだ。
●そんな感じで、色々考えているうちに・・・
11:00発の近鉄特急『アーバンライナー』大阪難波行きが入線してきた。
なかなか乗り心地よさそうな電車に、ひと安心=3
さあ、乗り込んで、上方に向かおう。
●アーバンライナーはとても快適だった
全く揺れを感じないスムーズな走行
シートの座り心地もいいし、座席間の幅も十分。
車内はほぼ満席で、折り畳んだBROMPTONは自分の足の前に置かざるをえなかったが、
身長170cmの僕の足の前に置いても、それほど窮屈さを感じないほど。
●大阪への到着は13時過ぎなので・・・
昼食は、車内で済ませていく事にした。
今回、前日の夜の『大阪に行こう』と思いたったので、ホテルの予約とか全くしていない。
現地についたら、まずはかたっぱしからその辺のホテルに飛び込む、あるいは電話予約するなどして
宿泊先を確保する必要があろう。
最悪の場合、宿泊を諦めて帰る・・・なんていうケースすらあり得る。
『まァ・・・なんとかなるだろう』
ご飯を食べ終わると、心地よい電車の乗り心地に、しばしウトウト・・・
●はっ
気が付くと、かなりの都会の中にいた。
遠くに見えるのは、もしかしてあべのハルカスだろうか?
このアーバンライナーの停車駅は3つ、『鶴橋』、『大阪上本町』と『大阪難波』だけなので、
一気に大阪まで連れてこられた様な感じだ。
●鶴橋駅付近
おお~、ものすごくゴチャゴチャした街だ
アジア的なカオスを感じる。こういう街が、まだ日本にあったとは~!
このあたりも、ポタってみたいな。
そして電車は・・・
●大阪難波駅に到着
すごい人だ
これは、新宿駅より密度高いんじゃないだろうか?
土地勘が無いと、地上に出るのも一苦労なパターン。
BROMPTONを転がしながら、ヨタヨタと出口を探す。
●ハロー、大阪
地上に出ると、思ったほど暑くなかった。
とにかく、位置関係がよく判らないのでスマホのナビを起動させてMAPを確認。
ふむふむ、ここは難波とよばれる繁華街の一角らしい
目的地の一つ・通天閣は至近距離にあるらしいので、とりあえず通天閣を目指してみるか・・・。
●街が、でかいな・・・
僕も、すっかり名古屋に慣れてしまったから、大阪の街は非常に大きく見える。
ここは何番目の都心か知らないが、副都心に過ぎないわけでしょう。
それなのに、名駅と同等以上の規模に見えるもんね。さすが、世界14位のメガシティ。
●アーケードも通ってみるか・・・
この旅ひとつ目の全天アーケード。
大阪は、こういったアーケードが予想以上に多い街で、それもけっこう驚かされた。
にぎわっちょる
これを抜けると・・・
●電気街の様な地区に入った
秋葉原や大須の赤門の様な雰囲気に非常によく似ている。
大阪の電気街・・・日本橋だったか、新日本橋だったかいう、そこに差し掛かったのかも知れない。
20年前、大学生でお金あまりなかった頃、
『ゲートウェイ』とかいう格安パソコンのパーツを取り寄せようとした時、この周囲のお店の名前が出ていた様な。
そんな街の中に・・・
●突如現れた味のある建物
あ~、高島屋のビルかあ
そういえば、高島屋って難波が拠点だったっけ。時間に余裕がある様なら、買い物していきたいな・・・。
ん?この店舗は営業していないのかな???
よくわからないが、まあ、先に進もう。
●電気街はまだ続く・・・
なんだ、この電気街。めちゃ大きいぞ
秋葉原よりも大きかったりして。
とはいえ、特段、興味があるわけでもなく、そのままペダルをこぎ続けていると・・・
●あっ!
あの先にチラッと見えるのは・・・
●通天閣!
日立の広告が、なんか大阪っぽくって素敵
設計者の内藤多仲さんは名古屋TV塔や東京タワーの設計者でもあり、建設時期も1950年代と似通っている。
この通天閣(2代目)の高さは108mで、名古屋TV塔(180m)と比べてもだいぶ小さい。
また、数日前に東京スカイツリー登ってきた直後なので、余計に小さく見える
●通天閣前の商店街は・・・
観光客でごった返しているのかと思っていたけれど、土曜日の14:00現在、ごらんの状況でスカスカ。
これは、けっこう意外だった。
見た感じ、浅草の仲見世周辺に近い雰囲気の商店街だが、四六時中ごった返しているあっちとは違うな。
●なんか、ほのぼのした呑気な空気が漂ってる感じ
いいぞ、大阪
非常にワクワクしてきた。
その先の町の区画は・・・
●おおっ!
ごちゃごちゃした感じの飲み屋街が広がっている
なかなかいいね!
この辺に泊まって、のんびり遊びたいぞ。
そして、ホテルを探してみると・・・
●東横innがあった
・・・まあ、10軒当たったくらいじゃ空室みつからないかも知れないが・・・
そう思いつつ、フロントの女の子に空室を訊いてみる。
フロント係:「今日、ですか? えーと・・・ちょっとお待ちください。あっ、お1人で禁煙室でよければ・・・!」
KOU:「マジで」
それでいいです。むしろ、禁煙がいいです・・・と、その部屋をとりあえず押さえてもらう。
フロント係:「今夜、ドームで韓流スターグループのコンサートがあるとかで、だいぶ前から満室だったんですが、
つい、今しがた1室キャンセル入ったみたいで」
なんという幸運
何軒もホテル当たる事を覚悟していたのに、一発で空きが見つかるなんて。
お値段も8,000円くらいと、お手頃。
最近はビジネスホテルでも1万円くらい払わんと泊まれなかったりするし、
それが空いてないからと言って1泊何万もするシティホテルなんか選ぶ余裕もないし
心配していた宿を一発で決める事が出来たおかげで、これから、存分にポタれる事になった。
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