●2018年 3月31日(土)  08:30
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週末を『大和路』で過ごす事にした僕の前に、電車が入ってきた。

これから、賢島行きのこの特急電車に乗り、伊勢中川という駅で大阪行きの特急に乗り換えて奈良県に向かう。

目的地の『大和八木』までは乗車時間1時間56分。片道3,620円の、のんびり電車旅~♪








●忙しくて読めてなかった本を読みながら行こう
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上長に薦められた本。面白そうだから、話を聞いてすぐにAmazonで購入していた。3,456円也。

10年ちょっと前までボロボロだったUSJを立て直したマーケターの森岡毅さんと、

その同僚であるアナリストの今西聖貴さんの共著本。

内容をひと言で言えば『全てのプロジェクトは、やる前に多様な数式で全部シミュレートできちゃう』というもの。








●残念ながら数式は難しすぎて僕には全く理解できなかったが・・・
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本文は文節が短く区切ってあったり、ポイントとなる部分に予めマーカーが引かれていて、

バカな僕でも読みやすいぞ

ってか、この本、僕と同じくらい頭がよくないウチの営業幹部が戦略立案の基礎の考え方学ぶのによさげ。

読み終わったら、貸し出す事にしよう。







●10:46、大和八木駅に到着
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桜の時期、大和路に来たのはこれで3回目だろうか。

今日は、いつもの『飛鳥駅』よりちょっと遠くの大和八木駅で降車。

明日香村近くで宿を確保できていて、前の様にせわしなく回り、帰る必要はない。

古の都の風を、どこまでものんびりと探訪することにしよう(´ε`)~♪







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その1 橿原・天香具山篇







●橿原(かしはら)市内を探訪するのは初めてだ
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大和八木駅を背にしてのんびり走り出すと、すぐに趣きを感じる街角があった。

ちょっと戻って、この路地を通っていく事にしよう






●いい感じに古い町並みだ
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観光地ではなく、生活感が強く漂う昔ながらの路地って感じ。

古い建物が多くて、名古屋の四間道(しけみち)より、風情がある様に感じる。







●お茶屋さんの前からはお茶を煎るよい香りが・・・
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・・・と、店主らしいおじいさんが出てきて、たらいの様な鍋?を店の前に置いていった。

煎りたてのお茶の香りが、古びた町に漂う。






●昔ながらの質屋さん。営業中らしい。
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リサイクルショップは使った事があるが、質屋さんは無いんだよなあ。

後学の為に、一度入ってみても面白いかも知れないね








●おっ
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キレイな声に耳をくすぐられ、電柱の上を眺めてみると、何かいるぞ。

アカハラという鳥の様に思う。違うかも知れない。

今度、キャンプに出たら、鳥が出る度に『日本野鳥の会』のサイト開いて、鳥の名前覚える遊びでもしてみるか。








●・・・と、路地の終点にあった小さな小学校に・・・
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本日初の、満開の桜が







●その先の道は、桜だらけだった
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どうやら、今日が満開のようだ







●飛鳥川沿道の桜並木をゆく(´ε`)~♪
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ああ、やっぱ、今日は大和路に来て正解だったと思ふ

ハンドルポストに固定してナビで使っているXPERIAでBGMをかけながら走っているが、

かけてる曲はさっきからずっと・・・






●UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」(公式)※リンク切れの場合はご了承ください。

僕が唯一視聴してるアニメ番組『3月のライオン』の第2クール主題歌だ。

予約購入した初回限定版のCDからXPERIAのWalkmanにDLしてきておいててよかった。

YOUTUBE版は途中で終わってしまうので、フルで聞きたい人は購入してください。







●いい年したおっさんがこんな曲聞いてて恥ずかしくないのか?・・・と問われても
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全く、恥ずかしくない

そういえば、今年は名古屋に来て10度目の春だな、なんて思いながら、のんびりと進む(´ε`)~♪








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満開の桜を眺めていると、何十年分かの、何十の思い出がざ~っと頭の中を流れていく。

『春はやっぱ色々な出来事があるんだな』とか『それだけ桜は印象が強い樹木なのだろう(*v.v)。。』等と思う。

そして、このあたりで一旦飛鳥川を離れると・・・






●第一目的地が見えてきた
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おお、あれが天香具山(アマノカグヤマ)か

畝傍山(ウネビヤマ)、耳成山(ミミナシヤマ)、と並ぶ大和三山のひとつだ。

・・・と、そこに向かう途中に・・・






●?
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なにやら意味ありげな広大な空間。

これは、何かの遺構っぽいね。








●『藤原京』の跡地だった
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藤原京・・・昔、勉強したかしら???

全然覚えていなかったので、調べてみると、710年に奈良の平城京が作られる前の都で、

日本史において初めて条坊制(中国由来のマス目型の計画都市)が敷かれた日本の首都だったらしい。







●実は平城京や平安京よりも規模の大きい、古代における最大の都だったという
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ここに都がある時に、日本が初めて中央集権型の国家になる際に必要となり整備された法律(律令)の

プロトタイプである『大宝律令』が出来たのだそうだ。

当時の日本の人口ってどのくらいいたんだろう?多くて数百万人くらい?

その時代に、数万人がこの街で暮らしていたというなら、僕や皆さんの殆どは、

この都で活躍していた人の血を引いてそうだね。








●天香具山(アマノカグヤマ)はもう目の前だ
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この山の名前は、小学生の時に小倉百人一首で遊んでて覚えた。

有名な女帝・持統天皇の『春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山』・・・

持統天皇の頃は、香具山でたくさんの真っ白な衣が天日干しにされている様子を藤原京から見れたらしい。

と、なると、今よりも樹木が間伐されていて、山肌がよく見えていたのかも知れないな

その鬱蒼とした現在の森に遮られて、接近するまで判らなかったが・・・








●あっ
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ものすごい急坂

体力的な闘争心は一切持ち合わせていないので、さっさと降りて、BROMPTONを押してヨタヨタ登る。






●ヒーハー
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大した高さの山じゃない(154m)のに、一応、登山道になっていて、チャリでの登頂は想定していないようだ

仕方がない、BROMPTONはSバッグを付けたまま置いていこう。VAIO Zとか入ってるけど、大丈夫だろう。






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なかなかの勾配を登りきると・・・








●小さな神社があった
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国之常立神(クニノトコタチノカミ)神社。

大地を創り出した創造神だったろうか。日本神話の神様の書籍を持ってくればよかったな。








●西の方角だけ、樹木の切れ間があった
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きっと、手前の鬱蒼とした林のチョイ向こうに藤原京が広がっていた筈だ。

その先、現在住宅地になっている場所は、おそらくは農地だったろう。狼も出てきたかも知れないね。

左の中ほどにポッコリしている畝傍山(ウネビヤマ)も、太古はもう少し樹木が利用されて少なかったかもだ。

そして、畝傍山の奥の山地は、もしかしたら南北朝時代に楠木正成の千早城が造られた山地かしら?







●登山口まで降りて来た
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いいな、この雰囲気

持統天皇の頃には、このあたりに物干しざおとかあって、都の役人の衣替えの際に、

白妙をはためかせていたのかも知れない。

さて、山を下って『天岩戸神社(アマノイワトジンジャ)』に向かおう。






●そして、天香具山のふもとで見つけた神社は・・・
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あれ・・・?






●あっ、小さい
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身長170cmの僕の頭スレスレくらいの小さな鳥居をくぐり、奥に向かう。







●建物は普通サイズのようだ
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天岩戸(アマノイワト)は天照大神(アマテラスオオミカミ)がおこもりした伝説に由来する岩屋で、各地で見かけるね。

伊勢あたりにあるのが『本場』と思っていたけれど、飛鳥付近にもあるものだとしたら、

どちらが先に出来たのか判らなくなってきたぞ。






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この神社は竹にまつわる伝説もあるらしい。

竹林も大切に整えられているように見受けられる。







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その対面には奉納額。

岩戸から天照さんが出てきたシーンの再現かしら。





●さて、小さな鳥居をくぐって出たら、明日香村へ向かおう
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のんびり、田園風景を楽しみながら、まずは飛鳥寺に向かうことにする。





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(つづく)

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