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※バタバタしてたのと、一度書いた記事を間違って消してモチベ低下で時間がかかりました。
●2023年9月19日(火)13:30 (トルコ共和国現地時間)
カード払いで辛うじて昼食をとった僕は、その足で向かった近所の両替屋で大いに落胆していた。
その両替屋では手持ちのL.L(レバノンポンド)をトルコリラに替えることは出来たものの、3,000円分にもならなかったのだった。
『今回の旅、マジで辛すぎるぞ』
●2023年9月19日(火)13:30 (トルコ共和国現地時間)
カード払いで辛うじて昼食をとった僕は、その足で向かった近所の両替屋で大いに落胆していた。
その両替屋では手持ちのL.L(レバノンポンド)をトルコリラに替えることは出来たものの、3,000円分にもならなかったのだった。
『今回の旅、マジで辛すぎるぞ』
何するにも支払いの不安がつきまとう状態は本当にストレス。
海外キャッシングが可能になる(早くとも)明後日までこの状態で過ごすのは拷問だ。
●社長を探しにいこう!
一旦ホテルに戻ってチェックイン。
気合を入れなおしてイスタンブール旧市街へと向かう
●懐かしいガラタ橋
ここは金閣湾にかかる橋で、橋の下がアメ横ガード下商店街になっている様なかなり特殊な橋だ。
5年前と全く変わらず釣り人でにぎわっちょる。
こうやって見ると、5年前・コロナ前と何も変わっていない様な・・・
5年前の旅ではBROMPTONくんが行方不明になり、途方にくれた状態で徒歩と渡し舟と地下鉄でこの海峡を行ったり来たりしたっけ。
今回はBROMPTONくんはいるけれど、金欠で途方にくれている- -;
●橋を渡って少し進むと旧市街に
スルタン地区とかいう場所だ。
狭い道を路面電車が後ろから接近してきたりすることなどがあり、気が抜けない。
ただ、5年前に1度来て3日滞在しただけの町なのに「ナビを使わず、案内板も見ずに第一目的地に迎えるのは我ながらなかなか凄い」と思う。
前回、それだけ歩き回ったという事もあるが、僕にとって本当に印象的な町だったということもあろう。
●第一目的地「アヤソフィア」についた
イスタンブールを代表するモスクのひとつで、対面にあるスルタンアフメトモスクと共に世界遺産になっている。
前回の旅ではこれらのモスクの前で写真を撮っている時に絨毯屋のキャッチセールスに声をかけられて妙な流れになった。
今回も、このモスクの前で観光客感丸出しで写真とか撮ってたら、間違いなく何かしらのキャッチセールスが声をかけてくるだろう。
なので、あまり長居するつもりもないが・・・
●とりあえずパシャリ!
前回、BROMPTONくんとアヤソフィアの写真は撮れなかったからな!
サグラダファミリアの前で撮った時もそうだったが、宗教施設は大体尖塔があるから、ぐぐっと見上げる様な写真になるね。
さて。
この先、絨毯屋までの道も何となく覚えてはいるのだけれど、一応、ナビを立ち上げていくことにしよう。
絨毯屋は店名で検索してもGoogleMAPなどでは探せなかった。だから、旅に出る前にストリートビューを見て建物の外観で場所を特定し、マイマップに登録してきていた。
そのマイマップによると、現在位置から約600m。押し歩きしていってもいいくらいのキョリだ。
BROMPTONくんを押して、トコトコ歩いていく。
この辺の通りは間違いなく観光地として一等地だと思うのだけれど、歩いている人はそんなに多いというわけでもなく、静かな住宅街といった感じ。
5年前もそうだった。
「・・・店、あるかしら・・・」
MAPで検索出来なかった事が気にかかる。
たった5年。されど、5年。
客商売の店が入れ替わるには十分な時間ともいえる。
ましてこの5年は大きなことがいくつかあった。
新型コロナウイルス、黒海の対岸で発生したウクライナ戦争、そして半年前(2023年2月6日)のトルコ・シリア大地震。
観光客相手の店が大打撃を受けたことは想像に難くない。
●そして、見覚えのある通りにやってきた!
おっ!
見覚えのあるオーニング!
あの絨毯屋の建物に間違いない!
『どうやら営業してるっぽい!』
(ちなみに2018年訪問時はこうだった)
雑貨店のような店構え。
実際、たくさんの雑貨を扱っていて、なかなか楽しい店だった。
あんな感じでやってるのだろうか。
近づいてみると・・・
●あれ?
なんかちょっと雰囲気が違うぞ
賑やかさがなく、殺風景なかんじ
●ああっ!
絨毯屋じゃない!
ガシャン★!
よほどショックだったのか、この直後、手からデジカメDSC-RX100M6(2019年海外旅の為に買った高性能コンデジ)が滑り落ちた。石畳にたたきつけられたカメラはバックモニタがもげて2つに分離する。
うわ・・・15万・・・- -;
色々ショックなことが起こるな、この旅は。
勿論、コンデジが壊れたから致命的な状況になるというわけでもない。
ちなみに、前回2018年旅の時はマイクロフォーサーズ一眼LUMIX GX7のバッテリーを出発直後に紛失してしまい、当時使っていたXPERIA Z5で撮影することになった。いいスマホだったけど既に3年近くたっていた機種だったし、一眼と比べると物足りない写真になって残念だった。
今回は4カ月前に買ったばかりのXperia1 V(SIMフリー)。Z5の時とは比べ物にならないほど画像は撮れるのは間違いない。
『ただなあ・・・』
レンズ性能はサイバーショットRXシリーズとスマホでは雲泥の差。結局、そこで差がつく。
だから、わざわざスマホの他にコンデジ持ってきてるわけで。
ノタノタと拾い上げて電源を入れてみる。電源も入るし、沈胴レンズもちゃんと出てくる。
『もしかしたら、カメラとしては死んでないかも・・・?』
だったら、写ってるかどうかわからないRX100M6で写真撮って、その後Xperiaでも一応撮るようにするか。そして、ホテルに戻ってからVAIOでSDカード読んで、この旅の間使えるかどうか確認しよう。
・・・こんなことを色々考えたりしたのは「絨毯屋がないという事実」から目を背けたかったからかも知れない。
●詰んだ。
いや、勿論、この旅はまだ終わらない(終われない)。
でも、色々我慢してギリギリのところを何とかし続ける旅になるのは確定。
『いつもそうじゃないか』と言われればそうかもしれないのだが、今回の苦痛の意味合いはちょっと違うんだよなあ。。。。。。勿論、自業自得なんだけど。
カメラの破損もショックだが、そんなことより、残り5日の半分をこの状態で過ごすというのがかなりのストレス・・・。あまりに楽しくない。
●呆然としたまま、立ち尽くす
・・・まあ、5年経ってるわけだから、5割以上の確率で潰れているのかも知れない。
そんなことを思っていると、目の前の店から出てきたおっさんと目があった。
おっさん 「ん?どうかしたか?」
KOU 「あ、えーと・・・あの建物、前は絨毯屋だったと思うけど、店じまいしたんですか?」
おっさん 「ああ、そうだ。でも、ホテルになってだいぶ長いよ」
KOU 「どのくらい前に閉店したのですか?」
おっさん 「そうだな、もう4年くらい前だよ」
4年前・・・2019年。
ってことは、新型コロナの感染拡大の前だ。
閉店の理由にコロナとかは関係ないってこと?
KOU 「そうか、結構前だったんですね・・・」
おっさん 「・・・? あの店に何か用でも?」
KOU 「実は、5年前に来た時に社長にかなりお世話になって また来たので挨拶できればと思ってたんですよ」
おっさん 「ああ、なるほど。そういうこと」
彼は腕組みして大きくうなずいた。
おっさん 「わかった、ちょっとついておいで」
彼はそう言うなり、通りに出てスタスタと歩きだした。
KOU 「???」
とりあえずついていく。
おっさんは何も説明せずスタスタと歩いていく。
さっきの通りより人通りが多い、絨毯屋がたくさんある路地に入った。
嫌な予感がした。
『・・・まさか、変な絨毯屋に連れてかれるとかじゃないよな』
KOU 「ヘイ、どこへ向かってるの?」
おっさん 「社長に会いたいんだろ? 今、別の店やってるんだ」
そう言って、おっさんは僕を待たせたまま一つの店の中に入って、店員に何やら話した。
ほどなく、見覚えのある中年のトルコ人が出てくる。
KOU 「あっ、社長ッ」
(つづく)
次回予告
首尾よく社長と出会うことが出来たKOU!
目指すは金欠解除、ここから先の「愉しい旅」の巻き返しだ!
目指すは金欠解除、ここから先の「愉しい旅」の巻き返しだ!
過去のポタ旅の概念を超える選択肢が僕に迫る!
果たして僕は、無事、旅を立て直すことが出来るのか?
次回、トルコの章『魅惑のトルコ絨毯2023』篇
※不定期更新です
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コメント
コメント一覧 (2)
もう更新されないのではないかと心配してたのです。
久しぶりに読むと、改めて旅は人生の縮図のようだと思いました。
私もこの3年でひどい変化に苛まれていますが、どうにか生きてます。
ただ前に、死なないように、旅を続けるように進んでいこうと…ここを読んで改めて思いました。
KOU
がしました
コメントありがとうございます。すみません、しばらくブログ開いてませんでした^ ^;
横着して放置して少し時間が経つと、再始動するのに必要な気力が増えちゃうんですよね。
明治生まれの文豪・島崎藤村の作品で「旅じゃありませんか、誰だって人間の生涯は」という(ばあさんがしゃべってたんだっけ・・・?)フレーズがありますけど、ほんとにそうだと思いますよ。
ぼちぼち書いていきますので、よろしければおつきあいください笑
KOU
がしました