●2023年9月18日(月)5:36(レバノン現地時間)
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計画どおり目覚めた僕は、ようやく始まる「まともなポタ」に向けて高揚していた
『ようやく・・・ようやく走れる!』









●・・・30分後。明るくなってきた町に、僕は消沈していた
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『・・・やっぱり、怖いな』











●今日の目的地は「とりあえず」古代都市ビブロス 

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片道38km。往復で78km。
フツーの旅なら、なんでもないキョリ。
走ってみて、帰りの交通手段確保のメドが着いたなら、さらに35km先の「アンフェ」まで行きたい。



『しかし』

ここレバノン共和国の交通状況は一昨日~昨日で見せつけられている。
今回、初めて海外ポタで(折畳式の)メットを持ってきたけど、気休めにもならないカオスっぷりだ。









●さりとて、走ってみないと何の為にここまで来たのかわからん
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少しの逡巡を経た6:20、僕はホテル前から走り出した。

















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09.(レバノン)
めざせ!古代都市ビブロス 前篇














※以降、ほぼ横向きの画像なので、Xperiaなど綺麗な画像表示のスマホをご利用の方は横向きでお愉しみください。



●明け方だけあってクルマはまだ少ない
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それを期待してこの時間から走り出している。
ベイルートがどんな街かまだ知らんが、通勤ラッシュで道路がぐちゃぐちゃになる前に脱出したい。











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・・・歩道はBROMPTON向きじゃないね
しかし、「この国の空気感」が掴めるまで、歩道走らないと危険だしなあ。









●ガスステでドリンクを購入
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海外ポタではドリンクの調達に苦労する事が少なくない。
500mlボトル4本(満載)を購入して、ポタを続ける。












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今のところ、この街のイメージは「隣国イスラエル首都・テルアビブを汚くした感じ・・・」










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キリスト系教会がやや多いのか・・・







●・・・いや、やっぱイスラエルとはだいぶ違うぞ
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まず、ここまでいくつも見かけた信号機は全く機能していない。
そして、後ろに写っているビル(廃墟っぽい)にはハチの巣状に穴が開いていたりする。20年前の戦争の弾痕跡とかなのか、それとも3年前の港の爆発によるものか理由は判らんけど。
こういう廃墟っぽいビルはそこかしこに見受けられる。











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『とはいえ、思ったより快適~~♪
少し早めに出発してよかった。










●6:40 急坂の下にマリーナが見えてきた
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・・・なんか、いい雰囲気だな。
気になる。








●もう一方には平坦な一本道
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『おや、バリケード???』
現時点で封鎖はされていないけれど、有刺鉄線が絡みついた衝立が多数設置してある。

計画ではこの道を東進し、市外へ向かう道に一気にアクセスする予定だったが・・・『港に向かってみるか









●かなり立派なマリーナがあった
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ワイハのリゾートホテルみたいな豪華なプールも併設されている。この街、リッチな層が結構多いのかも知れない。









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マリーナは(おそらく)オフィス街のビル群に囲まれるように存在している。この周辺だけ切り取って見ると相当裕福な国にも見える。










マリーナ前のオブジェ前で記念撮影
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少しずつ「出かけてきてよかったな」と感じ始める

さて、とっとと計画ルートに戻るべきなのだけれど・・・










●ついつい「港」の方に向かってしまう
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「港」と書いたが、周辺はまるで更地。








●3年前の「ベイルート港爆発事故」の影響か?
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ここは爆心地から3kmほど離れている筈だけれど、建物は全て破壊されたのかも知れない。










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いや、ほんとに「今まで来たことないタイプの国」だよ、まったく。











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道中、いちいち触れないがガラスの破片がよく落ちている。
どこでパンクしてもおかしくない。
これも、BROMPTONくんでの遠出を躊躇わせる要因の一つ。











●更地の一角に、昨日ペダルを修理してもらった自転車店があった
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立派な自転車店。
しかし、まだこの国でチャリに乗る人を見ていない・・・自分以外は。












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基礎だけになってしまった建物の前からダウンタウンを眺める。
40分ほど回り道してしまった。

いい加減計画ルートに復帰しよう!













●ロマン探求ポタ(*v.v)。。中東世界テーマ曲
KONAMI Pop'n Music(2010) ♪The Sky of Sadness 














●計画ルート上の市街地に戻ってきた
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この辺はちょっと前の時代の建物が並んでいるみたい。










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ベイルートは5,000年以上前から栄えた世界で最も古い都市のひとつであるが、近代だと19世紀頃に交易したおフランスの影響を多大に受け、街なみが少し変わったらしい。「中東のおパリ」と呼ばれたとか。









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●エミール・アサフ・モスク(写真はwikipediaから)
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16世紀に建てられたモスク。
どういうわけか武装ユニットだらけで撮影できず印象に残った建物。

そして、その建物前の歩道に・・・








血のり!?
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意味深なメッセージが刻まれた歩道。
やたらリアルな血糊はペンキだった。
革命運動とかデモとかで、ここで命を落とした人でもいそうだな。







●・・・クルマがめちゃくちゃ増えてきた
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時刻は7:20。
朝のラッシュが始まったか?







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めちゃくちゃ立派なモスクも、ゆっくり眺めているヒマもない







●ぐう
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「こりゃ、渡れんぞ」・・・と思っていたら、どういうことかここの信号は「生きている」。
ドライバーたちも一応信号には従うようで、何とか渡れた。







●汚い歩道
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●よくわからない高速道路
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●広いくせに突然切れる歩道
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カオス。
危険。










●文字通り潰れたガスステ
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●見たこともないほど真っ黒な水が流れる川
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●8:08
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危なくて表通りなんか走ってられないよ。
裏通りを行こう










●「・・・」
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マジでヤバいな、この国でポタするのは












●とはいえ、だんだん慣れてきた様な気がする
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おっと、もしかしてここは、下調べした「ドーラのバスストップ」か
だとしたら、もう少しで郊外に続く道に入るハズ!
道も広くなって、走りやすくなるに違いない














そして5分後

確かに郊外に続く道に出たけれど・・・
















●!?
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なにっ
一方通行??
しかも「逆向きの流れしか無い」だと!?







(つづく)







次回

郊外に続く道にたどり着いたKOU!
しかし、それはビブロスに向かう道というより「ベイルートに向かうための道」だった!
「順行の道がない、だと??」
押し寄せてくる異次元の自動車の群れ。存在しない歩道。
それはかつて体験した事のない「新感覚の地獄」だった
果たして僕はくじけずにポタを続けられるのか?

次回:レバノンの章 『めざせ!古代都市ビブロス』 後篇


※不定期更新です。


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