●Z計画(ゼータケイカク)

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それは、「ハードケース」など自転車移動の致命的妨げになる輸送用装備無く、

BROMPTON(ほぼ)単独で海外航空輪行に突入する能力を持たせるプロジェクト(*v.v)。。

Z計画の詳細はコチラ

2019年12月の1か月で完成させる予定だったのが、モタモタして約半年遅れ。

しかし、オデカケの予定がすべて吹っ飛んだ2020年GWの1日を使い、

Z計画の中核装置とも言える試作BWSを完成させたぞ







BWSBROMPTON Woundless System (BROMPTONくん傷つけないシステム)とは・・・

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海外空輸時、折り畳んだ後輪部分にかかる圧力を分散し

ドロヨケ、キャリア、ホイール、ひいては車体破損を防ぐ装備
だ!




僕はこれまで4回の海外輪行旅に出て、通算12回くらい海外航空会社に運んでもらっているが、

その度に気になっていたのが「ドロヨケがかなりゆがむ事」。

さらにロマン探求ポタ(*v.v)2019では、ついに空輸中にRIDEAホイール(コロ)がぶっ壊れ、

海外空輸時には後輪部分に予想を超える圧力がかかっていることを確信した。

そこで、ドロヨケにかかっていた圧力を車体全体に分散するべく「キャリア」を装着したが、

単にこれだけでは4か所のRIDEAホイール(コロ)に圧力が集中してぶっ壊れること必至。

それに対応するBWSは圧力をキャリア全面~車体全体に分散する為の追加装備といえる。





●早速、試作BWSを装着してみよう
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まず、僕のBROMPTONくんならではの問題が一つある。

取付けているキャリア(H&H Titanium Rear Carrier MINI)は一般的なキャリアと異なり小さく、

サドル側にあるRIDEAホイール(コロ)とキャリアの高さが同じ高さになっていない。

これでは、車体にかかる圧力をキャリアを使って効果的に分散する事が難しい。





●かといって「パーツそのものを外してバランスを整える」なんていう手間は・・・
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「Z計画」的にスタイリッシュでなく、到底受け入れられない。

そこで・・・






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酷い五十肩の僕は少し手こずるが、そうでないフツーの男性なら難なく(2秒)出来るだろうし、

フツーの女性も踏ん張れば問題なく(5~6秒?)出来るだろう。

酷い五十肩の女性には難しいかも知れない。。。

※なお、RIDEAホイールはもともとの直立姿勢が正しい装着位置なのだが、

H&H Titanium Rear Carrier MINIと併用する場合、寝かせていても問題ない事が判った(後に写真)。









●BROMPTONくんを折り畳む
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空港などで少し急ぎ目で折り畳む時の僕の時間はだいたいこのくらい(´ε`)







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さきほどRIDEAホイールを倒した事によって、

サドル側のRIDEIAホイール台座とH&Hミニキャリアの高さが同じとなり、

さらにミニキャリア面が地面と水平になっている。

このミニキャリア面およびRIDEAホイール台座と地面の間に十分な厚さの「緩衝材」を入れれば、

4つのホイールに負荷がかかって破損する事は無くなるし、

折り畳み状態のBROMPTONくんにかかる大きな圧力を車体全体に分散する事が出来るワケだ。

※なお、ごらんのとおり、このままでも転がし移動は問題なさそう。








●BWSはキャラダイスバッグのポケットに入れる事を想定
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僕の海外ポタ旅は基本的にこのバッグで出かける。

各都市でのポタ時、キャラダイスバッグ(Oバッグと同様のサイズ)は投宿先に置いて出歩き、

都市間移動の時にはそれほど手間なく携行する事が出来る(国内の諸都市を巡るポタ旅と同じ)。

荷物がこのくらいであれば、自由に色々な都市・国をBROMPTONくんと巡る旅ができる訳だ







●ポケットから試作BWSを取り出す
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試作BWSはポケットサイズギリギリの大きさで、取り出すのにギチギチと結構手間取る。

後でリサイズしよう・・・。







●床に展開する
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材料はホームセンターで買ってきた250×250×40(mm)の高反発スポンジマット2枚と、

お手軽結束バンド(ワンタッチジッパータイプ)2本、それに養生テープ。

お値段1,000円前後。






●BWSにBROMPTONくんをセッティング
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向きと位置を合わせて、載せる。







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ごらんのとおり、40mmのスポンジ厚でそれぞれのホイールは5mmほど宙に浮く。

相当の加重があってもホイールに圧力がかかる事はない。

また、上下方向に極端に大きな荷重がかかった場合、それが瞬間的なものでなければ、

スポンジが時間をかけて凹むことでダメージを軽減してくれる事も期待出来る。






●同時に、前輪下もカバーされる
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折り畳み状態のバランス確保と、加重を車体全体に均等に分散するためにマストだ。







●試作BWSの固定および他防護装備を装着
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この状態で海外空輸用防護装備は装着完了だ。








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ロマン探求ポタ2019(*v.v)。。用に開発した「BROMPTON座の樹脂聖衣(ポリクロス)」。

かなり効果を発揮した実感はあったが、脱落のしやすさは課題として残っている。

これは後日改良して、「BWS」として今後も活用していく。






●輪行袋をかぶせて完成
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僕のBROMPTONくんのサドル下には高さ40mm程度のフック(Travoyトレーラー牽引用)が

取り付けられているため、リンプロの袋だと少し不格好になる。

ちなみに、輪行袋は海外輪行の度に100%の確率で穴が開く。

これはどうしようもないかと諦めているが、穴が開く場所の傾向は大体わかってきたので、

当て布をするなどで対応していこうと思う。

とにかく、海外空輸の際に新品の輪行袋を使うのはマジでアホくさいので、やめたほうがいい。







●Z計画も大詰めだ
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あとはクラッシャブルパーツ2か所のアンクラッシャブル化のみで、ほどなく終わるだろう。

ただ、ブログで取り上げるかどうかは未定だが、下記は追加でやろうと思う。

・海外輪行専用輪行袋の手当て→ボロボロ輪行袋の補修強化

・同輪行袋に輸送タグ取付用のハンドル付加

これで、次回の海外ポタ旅(行先未定)にはより安心して出かけられるハズだ

早く鎮まれ、新型コロナ!







●過去の海外ポタ旅と破損箇所

ロマン探求ポタ2015(*v.v)。。(行先:アバカン、チェルノゴルスク、モスクワ)
【空輸時破損箇所】なし

ロマン探求ポタ2017(*v.v)。。(行先:上海、大連、哈爾浜)
【空輸時破損箇所】ハンドルヒンジ固定クランプねじ(中国国内線空輸中に破損)

ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。(行先:テルアビブ、アッコー、ベツレヘム、エルサレム、イスタンブール、ブダペスト、トランシルヴァニア)
【空輸時破損箇所】折り畳み時固定具(テルアビブの空港係員が破壊)

ロマン探求ポタ2019(*v.v)。。(行先:リスボン、バルセロナ、コルドバ、セビリア、タリファ、タンジェ、ワルザザート、カサブランカ)
【空輸時破損箇所】後部RIDEAホイール、後輪ドロヨケ、折り畳み時固定具(行きの空輸中に破損)

※ほか、各回とも後輪ドロヨケが空輸中に撓むため、走行前に矯正する必要があった。







(つづく)




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