●・・・ハッ
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2020年8月15日 6:43。

カーテンを突き抜けて差し込む光で目を醒ました。

「ふう・・・

昨晩は今年(2020年)2月「真冬のオホーツクポタ」以来の、旅の夜っぽいひと時を過ごせた。

ぐっすり眠れて満足満足









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この宿では朝食はつけておらず、とっとと出発。

並びのコンビニで「テキトーな行動食」、「飲料水3本」、そして「ICE BOX」を購入して、早速漕ぎ出す。








●本日のルートはこうだッ!
図1

近江八幡駅前のホテルを出発、琵琶湖を時計回りで走り、高島市経由で長浜市のホテルへ!

想定するのは「琵琶湖大橋」を利用するショートカットコース。

キョリ106kmは、今の僕ならそれなりの向かい風があっても楽勝で走れるだろう。

そこでちょっと考えたのが「ショートカットしないコース」。

石山・大津方面をも走れば、未だ達成していない「琵琶湖ロングコース」を走り切ることになる。





「しかし」





そちら側のエリアはいわゆる「都市部」。

三井寺、石山寺、瀬田唐橋など名だたるスポットは多いが、同時に交通量も多いのがネガティブさにつながる。

「ただでさえ、スポットに立ち寄る事が少ないこの僕がそちらを走る意味はあるのかしら?」







●まあ、走りながら決めればいいや
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いつもの様に、出だしでしっかり考える事を放棄して走り出す(´ε`)~♪

僕の旅は、大体、行き当たりばったりよ。













BROMPTONで琵琶湖一周してこようポタ2020
2020.08.14~16

(4)










●近江国の風景は本当に僕ごのみ
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滋賀県はもう何度も走っているが、全然飽きる気配がない。






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季節ごとの情景・色彩が、やたら鮮やかに見える。

そういう地域は他にもたくさんあるけれど、県全体でそれを感じる事ってなかなか無いよ!







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「LOVE♥、近江国(´ε`)~♪」

そんな事を考えながら湖岸道路をノコノコ走っていると、上り坂の手前で「歩行者・自転車はこの先進まず迂回してください」の文字が。








●指示された道に入る
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どうやら、湖面に面した生活道路に入っていくらしい。

クルマゼロのひなびた道を、のんびり走る。









●その先の隘路で地元の人に声をかけられる
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地元のおばさん「兄さん兄さん、ちょっと、ココ寄ってきなよ

KOU:「?」

言われるままにBROMPTONくんを停めて、指さす先を見てみると・・・






●おっ!
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KOU:「洞窟ですか?」

地元の兄さん:「中に祠(ホコラ)があるんですよ せっかくなので見ていってくださいよ。カギ開けますから」

KOU:「それでは、せっかくなので」







●KOU:「おおっ!」
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岩屋の中に、古めかしい祭壇と祠があった。

祭壇に龍のカタチの彫刻が祀られているのを見ると、いわゆる「竜神様」っぽい。

なかなかの雰囲気だ

地元の兄さん:「まだネットにもほとんど出てないし、レアだと思いますよ!」

KOU:「なるほどなるほど

偶然、なかなかいい体験をさせてもらった。

こりゃあ、幸先いいぞ









●時刻は9:04
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けたたましいアブラゼミの鳴き声。

湖面を吹き抜けてくる風は、なま温かく湿っぽくて、いかにも蒸し暑い「日本の夏」!









●ちきしょう、今日もアツいぜ
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それでも、今回からの「新装備」である「ヘルメット後付け庇(ヒサシ)・ハット型」のおかげで、顔面に直射日光があたる事が皆無となっていて、実は、これまでの真夏のポタ旅より格段に涼しい

昨日も一日中外を走ったにも関わらず、顔の火照りは皆無!

フェースカバーの効果もあって、日焼けも殆どしない!

このアイテムがあるだけで、真夏のポタは劇的に快適になるぞ!!※後日、詳しく紹介します。










●しばらく進むと、湖の対岸に広がる街並みが見えてきた
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対岸が近くなってきたという事は、琵琶湖大橋が近いという事。








●「琵琶湖アーバンリゾート」を通ってゆく
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ここはリゾートマンションっぽい施設が何棟も経っているエリアだ。

築年数は結構経っているかもだが、京都や大阪への利便性を考えればフツーに住めるマンションとも思われる。

大好きな滋賀県に建ち、周辺の観光も良好!

ぜひ「遊び部屋」として購入したいところだ!!予算の都合で・・・100万くらいだったら。。。








●顔への日光直射は防げても、暑いものはアツイー
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出発から1時間半、まだまだ原型をとどめている「ICE BOX」に炭酸水を注ぎ、ちょっと甘くして、それを痛飲す><。

フゥ、生き返る!








●それから9分後、僕は琵琶湖大橋の上にいた
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北湖方面を眺める

しかし、ほんとよくこれだけの湖の周りを走れる様になったもんだな。

名古屋に来た頃の僕(ヘッポコポタリスト)から考えると、信じられない。

反対側から女の子がクロスバイクを押してのぼってきた。

『もし、彼女のチャリがBROMPTONであれば、ギア1速使えばラクラク登れるだろうな・・・』などと思ったりしながらすれ違う。

最高速度はクロスバイクにはとても勝てないが、地味に坂道に強く、小回りも効くBROMPTON。

僕みたいに、ゆっくりサイクリング・特に横着したい人には最適の1台と言えよう(*v.v)。。










●湖を渡って高島方面に向かう
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ここから、道は一気につまらなくなる

琵琶湖周辺のサイクリングコースの中で最も残念な区間のひとつだろ。






・・・と、お気づきの方もいるかもだが、シレっと琵琶湖大橋を渡った時点で「ロングコース」からは離脱している。

この炎天下で50km追加して「160km級」の行程にするのは、まだまだ自信がない。

BROMPTONマスターへの道は、まだまだ遠い(*v.v)。。』








●JR湖西線・蓬莱駅の手前あたりから再び湖沿いの道に出られる
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ここから先は、湖のほとりに広がる良好な景色を愉しみながら走れる♪








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その先、巨大な常夜燈がある「松の浦」で小休憩。

今回のポタ旅では、サドルバッグ内に2本、ハンドルのバッグに1本と、常時3本のペットボトルを所持しながら走っている。

1日あたりのドリンク代はアルコールを除いても1,500円を超える場合もあるから、俺さんみたいに5泊とか6泊とかの旅になるとバカにならない出費だよね。






●この先あたりから高島市全域にかけての道が、大好き
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ある地点の湖西線高架橋下には・・・






●メエメエ山羊さんが数頭いたりする
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雑草処理スタッフかしら?







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草むらに隠れて気配を殺そうとする者もいれば・・・








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「メエメエ」と啼きながら近づいてきて、わざわざ目の前でムシャムシャと草を食べる人懐っこい者もいる

山羊たちは、かなり個性豊かなようだ。

もう、ポタ旅とかここで終了して、山羊たちと一緒に草刈りとかしていたいな!

しかし、ホテルに向かわないといけないので、やむを得ず再び漕ぎ出す!









●近江舞子駅付近は水泳場利用者で混雑していた
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夏休みも最終盤、世の中のパパママは子どもへのサービスで大忙しかも知れない







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子供連れでサイクリング中のパパ・ママと度々すれちがう。

『やっぱり、こういうのは人生でその時期しか経験できない、かけがえのない素晴らしい時間だよなあ』

ただ、パパ・ママのそういう「かけがえのない時間」はイメージ出来ても「自分の時間が全くない生活」のストレスは、僕には想像すらできない・・・

想像を絶する辛さだよなあ、多分








●・・・おなかが減ってきた
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時刻は11時52分。

チョコレートやグミなどの行動食はちょこちょこ口にしているが、ちゃんとした食事はまだ採っていない。

この地域の名物「うなぎ」もいいなあと思う。

しかし、今日の昼ごはんは、僕には珍しく、予め食べるところを決めていた!









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その場所まであと5kmくらい!

前から行きたいと思っていたところ






●高島市に入った
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風景がますますよくなる

大好き、高島市!








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見えてきた見えてきた

白髭神社の手前にあるお蕎麦屋さん!

その名も「白ひげ」。







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昼食時というだけあって、10分程度の順番待ち。

いつもの僕なら絶対に「待たない」のだけれど、今日はおとなしく待つ(*v.v)。。







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おっ、海を見られるテラス席もなかなかよさげ

しかし、本日の気温は38℃アツイー

店員さん:「お外ならもうご案内できますが、お待ちになりま」

KOU:「待ちます(*v.v)。。」ピシャッ







●涼しい店内に通されたら、早速メニューをあさる
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あ~、「とろろそば」は無いか。。。

でも、鯖寿司とそばのセットがあるぞ

(僕は、鯖寿司が大好物だ!)






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ぶっかけそばもあるのか・・・迷うな。

「近江牛のせ」なんてのもあるらしいが、牛とサバだったら、僕は断然「サバ」が好き。

サバ・・・愛していると言ってもいい。








●散々迷い、「ざるそば・特上鯖ずしセット」に決定
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1,750円也。

むほほ、美味しそう!







●では、いただきます(*v.v)。。
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薬味を投入しためんつゆにお蕎麦を浸した後、お口に運ぶ(*v.v)。。




・・・ウフフ、この舌ざわりとのど越しがたまらん≧▽≦;!

できればとろろそばが良かったが、やはり、夏の旅先での「ざるそば」はサイコーだね!!

美味い!







●そして、”特上”鯖ずしも頂く(*v.v)。。
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このあたりは、かつて北陸から平安京を結び、盛んに「サバ」が運ばれた歴史をもつ街道筋である事から「鯖街道」と名付けられている。

そうやってサバが運ばれたのは冷蔵技術など無い時代なので、「しめ鯖」に加工して運んだのだろう。その時、「鯖ずし」も誕生したようで、このあたりの名物になっている。

現代、「鯖ずし」は「炙りタイプ」のほうが人気があるようだが、僕はそれほどこだわらず、大昔からある「炙らないタイプ」も大好き。

これまで見た事もない、酢飯よりも分厚い鯖が載ったお寿司を醤油に軽くつけて、お口に運ぶ・・・(*v.v)。。




おお!

まさに「想定通りのお味」!

旨味がギュッと濃縮され、弾力ある食感が楽しいしめ鯖!

昆布の味、酢飯の味、醤油の味が複雑に絡みあうとともに、噛めば噛むほど甘くなってくるお米のお味もあいまって・・・美味い≧▽≦!!!

これは、選んで大正解だな!

満足満足!!






さて、昼ご飯を食べ終え、お茶を飲みながら少し休憩したら、本日の午後の部に出発だ!

13時過ぎの時点でまだ60km残してるとか、ちょっと面倒に感じるけれど、ここから先は僕の大好きな高島市内だし、楽しく走れるだろう。

そして、いい塩梅に疲れてきた頃、宿に到着してからの晩酌も楽しみ

やっぱり、真夏のポタ旅は愉しいねえ!





(つづく)




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