●Y:「そうだ!この近くにラスクファクトリーがあるので、寄りましょう」
なんでも、友達とこの辺に来る時には必ず寄るというほど好きらしい。
ラスクも美味しいが、ここのソフトクリームがたいそう美味しいのだそうだ。
そのラスク屋に向かう途中、周辺を検索すると、「トイレのお寺」というのがあるのに気づく。
なんか、「珍寺」っぽいぞ。
●ナビに行先を入力し、向かってみる
お寺の名前は「明徳寺」という。
●ラスクファクトリーで美味しいソフトを食べたのち、17:00ちょうどに到着!
KOU:「あれ?山門の前、結界石があるよ」
Y:「?」
●と、いうことは、まともなお寺さんなんじゃないかしら?
「うすさま明王」って聞いたことないが、東司(とうす=トイレ)の神様には違いないようだが
・・・その「東司」の方向に行こうとしたら、お寺の女性が鼻歌をうたいながらやってきた。
閉まっているかと思ったが、東司も入れるそうだし、御朱印ももらえた。よかった
●ここが「東司」らしい
Y:「おさすり、おまたぎ?」
KOU:「『おさすり』は想像つくが、『おまたぎ』って何だろ?」
中に入ると・・・
●やっぱり!
珍萬系のシンボル、いわゆる「おたから」がたくさんある。
大きな萬子岩。
●こっちは珍子岩
珍子岩も萬子岩も長年「おさすり」されてきたのだろう、つるつるになっている。
例によって、僕らも一応「おさすり」してお祈りしていこう。
●これが「うすさま明王」らしい
明王というから、憤怒の像があるのかと思ったけれど、位牌と同じくらいのサイズの札が安置されていた。
盗難予防かも知れないね。
Y:「それにしても、『おまたぎ』っていうのはなにかしら?」
●これじゃないか?
東司堂の床に格子がはまった部分がある。
僕が子供の頃には国内でも辛うじて見かける事があった「単なる溝的な大昔のトイレ」と同じ様なサイズだ。
おそらく、Yはそういうトイレを見た事がないから、これを見ても判らないのだろう。
これをまたぐと下半身の病気がなおったり、子宝を授かったりするのだそうだ。
●なるほど、絵馬にもそんな願いがたくさんかけられている
ほのぼのする様なものもあるし、重い病に関しての願いもあった。
そういや、こんな呑気な旅を楽しめてるのは、いくつもの条件が幸運にも満たされているからだよなあ・・・。
色々な事に感謝しながら、一生懸命働き、思いっきり遊び、めいっぱい生きていきたいと思う(-人-)
珍スポ探訪記 2018伊豆篇(完)
〈3.「ちびまる子ちゃんランドと夜の清水」の巻〉
※記事内容は2018年10月19日(金)時点のものです
●「ちびまる子ちゃんランド」への立ち寄りを提案してみた
Y:「行きたいっ!!!!」
訊くと、Yはさくらももこさんの大ファンだという。
マンガも好きだが、エッセイ集のほうがより好きで、彼女の著作は全作持っているのだそうだ。
彼女のことについて語り始めると、しばらく話が止まらないほど。
●『そんなに好きだったのか・・・!』
だったら、1年半前の熱海行きの帰り、やっぱ、ココへの立ち寄りを提案すればよかったかもしれない。
あの時は熱海で19時まで遊んだ後、「帰る途中、久々に清水のTに顔出したいな」なんてチラッと思いつつ、
「思う存分楽しんだし、余計なことしないでこのまま帰ったほうがいいか」という感情のせめぎあいがあり、
結局、後者が優勢で、まっすぐ名古屋に帰ったのだった。
そして、Tに会う機会は永遠に失われた。
●正直、僕は「ちびまる子ちゃん」に思い入れはなく、「なつかしいな~」と思うくらい
ちびまる子ちゃんランドへの立ち寄りを提案したのも、単に、清水に寄りたかったからにすぎない。
けど、「たまちゃん」は好きだったな!
●まるちゃん
まるちゃんも、久々に見るとけっこうかわいいな
Y:「誰が誰なのか知ってるの?」
KOU:「・・・なんとなく」
真ん中の女の子は知らないけど、左のはブー太郎だったか、高木ブーだったか、たしかそんなのだった。
●さくらももこさんが亡くなってそれほど時間が経っていないためか・・・
彼女の作品世界にいると、ふしぎな感覚に包まれる。
原作者が亡くなったのに、それに関する告知は一切なく、殆どのキャラクターが僕に笑いかけてきている。
なんか、すごいな。
すごくステキな世界を残して、旅立っていった様なかんじ
●では、ブースの中に入っていこう
ちびまる子の世界にやたらくわしいYが、色々教えてくれる。
●さくら家のひとたち
まるちゃん・・・あたしゃB型だと思ってたよ
おねえちゃん。さきこって名前だったのか
まるちゃんを怒ってる時の顔のイメージしかなかった。
おかあさん。まるちゃんをいつも心配していたのか
まるちゃんを怒ってる顔のイメージしかない。
ヒロシ さくら家はA型だらけなのかしら。
酔っぱらってフラフラしながらくだらない事言ってるイメージしかない。
ともぞう心の俳句 じいちゃんはO型か。
Y:「おじいちゃんだけは現実では大嫌いで、まるちゃんの理想像のおじいちゃんが ともぞう なのよ」
KOU:「へ~!」
ばあちゃんもA型だ
他の家族に比べて印象が薄く、声質以外は記憶にないな。
●さくら家の様子が原寸大ジオラマになっている
すげえ、実際の家具と2次元キャラのコラボなのに、違和感がない
ああ~、たしかにこんな居間だったな
ってか、本当に違和感がない。
ジオラマ見ている間に、20何年かぶりにアニメ見たくなってきた。
まる夫くんだっけ。
声優がキートン山田だったような気がする。
●お~、懐かしい
みぎわさん、はなわくん、まる夫くん!
左側のコは僕が視聴していた頃の末期に突然やたら登場する様になった「キョキョキョ」とか言ってた子、
右側のコは初期から出ていたけど、いずれも名前を覚えるに至らなかった人たちだ。
ブースは教室や公園、秘密基地、町の路地など色々あり、スタンプラリーのスタンプが隠されている。
Yは熱心に写真撮っては、スタンプを探している。
そうそう、たまちゃんのパパはやたら写真撮る人だったっけ
●はなわくん!
僕も「こういうお友達ほしい!」と思ったっけな~
スネ夫よりグレードも人格もワンランク上のお金持ちって感じだった。
●等身大マンガブック
Y:「あっ、ステキ!」
高さ2mくらいある様な巨大なマンガで数冊あり、それぞれちゃんとページをめくって読む事が出来る。
自分の好きなカットの中に入って写真を撮るという趣向らしく、Yの写真も撮った。
やっぱ、自分が好きな作品世界の中は楽しそうだ
僕も、万博公園のガンダムショップ楽しかったしな。
他、ここでは紹介出来ないくらいもりだくさんな内容の施設だった。
●なかなか楽しかった
まあ、Yが色々小ネタを教えてくれたからかも知れない。
そして思う。
1年半前、このコースをこうやって楽しんで・・・
●その後にミルクホールに顔を出して、僕があいつに会っていたのであれば・・・
きっとあいつは、今宵もこの店で飲んでいたんだろうと思う。
Y:「・・・このお店、美味しいの?」
KOU:「最初、僕を連れてきてくれた親友は『立地は二流、味は三流』と言っていた」
Y:「全然、ダメじゃないの!」
KOU:「おこんばんは~」
マスター:「・・・・・・あっ、KOUくん!!」
勿論、今宵、カウンターに親友Tの姿は無い。
しばしの間、マスター・Eくんに「その後」の話を聞いて、1年近い時間が経ったんだなあ、という事を感じた。
Eくんもいまだに無力感に苛まれる事があるという。僕も同じだ。
とはいえ、自分にほぼ馴染みが無い町に、こうやって本音で話が出来る人がいるのは極めて稀有な事。
そういや、Eくんと会う機会は多くないけど、長さだけなら、最初に会ってからもう23年くらいになる。
Tが取り持ってくれた縁といえるだろう。
●とにかく、僕らはおなかがペコペコだ
マスター一押しの「ジンジャー餃子」は、出てくるまでしばらく時間がかかった。
Y:「美味しそう!・・・・・・でも、味は三流なのよね・・・・」
KOU:「ま、まあ、食べてみようよ」
Y:「じゃあ、いただきまーす・・・・・・モグモグ(*v.v).。.。」
Y:「お、美味しい!!」
Y:「え、なに、めっちゃ美味しいじゃない 今まで食べた餃子の中で、一番美味しい!」
KOU:「え?そんなはずは……パク、モグモグ(*v.v)。.。.。.。.。.。.」
KOU:「お、おいしい!!」
KOU:「Eくん、このギョーザ、めっちゃ美味しいね」
マスター:「ありがとう!全国の餃子コンテストで最優秀賞とったんだ!」
KOU:「最優秀! いつ??」
マスター:「けっこう前だよ ああ、ミルクで出し始めたのは最近だから、KOU君は知らなかったかもだね」
KOU:「ほええ~」
マスター:「ツバキハウス(別店舗)のほうではずっと出してるよ!」
●手羽餃子も美味しかった
「んー!これも美味しい!!」
Yはそう言って、美味しそうにほおばった手羽餃子をおビールで流し込んでいる。
『よかった、美味しくて』
・・・まあ、Tが「味は三流」って言ったのも23年前の話。それがホントだったら、とっくに潰れている。
あの頃、このお店は出来たばかり。70~80年代の曲を流す昭和レトロ系店の走りだった。
そして、一つの店が同じところで23年営業を続けている・・・凄いことだと思う。
●マスター:「最近、駅前に面白いものが出来たんだ。帰る前に見ていくといいよ また、きてね~」
しばらくのんびりしてミルクホールを出た僕らは、徒歩5分ほどの清水駅に向かい、のんびりと歩く。
いつも人の少ないアーケード街…駅前銀座(エキギン)って言ってたっけ。
●清水駅前正面に、出来上がったばかりのマンホールのフタがあった
なんか、ほっこりする絵だった
つくづく、僕は大変な数の人、出逢い、出来事に支えられて生きてるんだなあ、と思う。
さて、次の旅のプランを検討しながら、名古屋に戻ろうか。
ここまでずっと運転してくれたYに代わって、ここからは僕が、安全運転で~♪
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