唐突に〇マル印について語りはじめる一休さん。
僕は〇という図形より、珍スポに漂う空気のほうが より、なごむかも知れない・・・。
福井珍スポ探訪記 2017.04.16
(4)ふしぎなお寺 解明篇
●十三仏堂の前にやってきた
KOU:「なんか、思った以上に色々な施設があるらしい」
Y:「ひととおり回ってみましょう」
●Y:「これ、なにかしら?」
ああ、これ、円筒を回すと読経したのと同じ効果があるってやつだね・・・おや?
●ギヤとチェーンがあるぞ
これは珍しい。
円筒の右側にあるコイン投入口にお金を入れれば、作動するに違いない。
早速、やってみよう
●コインが詰まっていて入らなかった
チーン
●お堂の中にあるのは一般的な十三仏
だけれど・・・
●読経装置が完備されていた
ハイテクと言っていいのだろうか。
般若心経ぐらい諳んじてはいるけれど、せっかくだから使ってみたら、3回くらい自動で唱えてくれた。
アリガタヤ(- 人 -)
●どうも、このお寺の真髄は『住職のことば』にある様な気がしてきた
KOU:「あっ、『人生は七十才より』っていうボード、かなり面白いよ」
KOU:「80歳で迎えがきた時は『まだまだ早いと言え』だって」
Y:「それより、KOUさんは『ぼけない六カ条』の方をしっかり読んだほうが」
KOU:「・・・」
●・・・それもそうだ
『一』は、そこそこ出来ているような気がする。
『二』は、まあまあ出来ているような気がする。
『三』は、わりと出来ているような気がする。
『四』は、けっこう出来ているような気がする。
『五』は、とても良く出来ている様な気がする。
『六』は・・・・・・
Y:「和尚さん、面白い」
たしかに、ちょっと、このお寺のファンになってきた様に思った。
●子供の虐待防止地蔵
これも珍しい地蔵だが、ねらいは至極まじめだと思う。
不要になったおもちゃの回収ボックスもあるが、その上のギャラリーは、何故かペコちゃんだらけ。
肝心のお地蔵さんより目立っている。
●頭をなでると幸せになるというお地蔵さんの隣には、小さなお地蔵さんの人形が
Y:「わー、これ、全部手作りだ」
このお地蔵さんに願い事を書いて・・・
●お地蔵さんの隣の壁にかけるといいらしい
Y:「こういう所に揃ってお参りにくるような家庭だったら、そりゃあ、きっと幸せでしょうねえ」
KOU:「だね」
なるほど、ご住職の想い、なかなか伝わってくるものがあるぞ
そして、僕らは、大きな池を中心として石像が散在しているお庭の方に進んでみる。
●池は・・・干上がっている
何かの事情で水を抜いたのか、それとも、蛇口が締まっている間に勝手に水が抜けたのか。
●水の供給元は、おそらく、この『滝』
滝というより、スーパー銭湯の『打たせ湯』だ。
蛇口は締まっているようだ。
そのスペースの奥には・・・
●にぎやかな石像群が
ずいぶん、にぎやかだな
KOU:「水子観音とかで見る事があるけれど、そういう表記無いね」(←この時点で『わらべ滝』の意味に気づいてない)
Y:「・・・あら?」
●Y:「あの石像、マイク持ってる」
あっ、ホントだ
この子、よく、そんなスグに気づけるな。
Y:「あっ」
●Y:「こっちのは、本読みながら寝てる」
すげー、色々なバリエーションがあるんだな。
1人で来てたら絶対に気づかなかった。。。
よく見ると、像は1体1体、実に個性豊かな仕草を見せていて、同じものはひとつもなかった。
●その先に進むと、七福神や、お釈迦様とその弟子たちの石像がならぶ
面白いのは、やはり案内板の記述だ。
ここの和尚さんは、やはりユニークな人のようだ。
●三門から本堂に入る
立派な三門。
しかし、この法円寺(ホウエンジ)も明治時代に火災に見舞われ(祝融の災いを受けたと表現していた)、
歴史的な伽羅などはその時に焼失したそうだ。
すぐに再建されたという事だったが、現在の建物は、それほど古いものでは無い。
●阿吽の像も、明治時代のものかしら
もっと新しいかも知れない、と思うくらい、綺麗で鮮やかに木目が浮き出ている。
●本堂におわすご本尊・聖観音菩薩とは『紐』でつながる事が出来る
石山寺と同じ方式だね、アリガタヤ・・・(*v.v)。。
と、その左手側に・・・
●Y:「あ、カエルだらけ」
大小さまざまのカエルの石像、そして石像以外のカエルも並んでいる。
中には、カエル以外の像もあったりする。
これはなにかしら・・・?
そうか、これらのカエルは仏さまたちへの手向けか・・・
なるほど。
●カエルの中にあるちょっと変わった石像たちも、在りし日の檀家さんの姿なんだろうな
ここに来て、お寺の境内にあった、ユーモアあふれる様々な表現に
現世を生きる人々に向けられた和尚さんなりの精いっぱいの優しさが感じられて、
ひそかに心を打たれたKOUなのであった(*v.v)。。
たくさんのカエルたちに手を合わせて、本堂を後にする。
●ここは、前田家の菩提寺として歴史好きな方には知られたお寺なのかも知れない
僕らは戦国史に特段詳しくはなく、『珍寺』として半信半疑で訪れたのだが、とても堪能出来た
なお、後で調べたところでは、明治初めの大火の後に建て直された先ほどの本堂や築壁、三門などは
登録有形文化財に指定されている。
雰囲気も見応えもあって、珍なるものに興味がなくても、楽しめる場所だと思う。
和尚さん、探訪させて頂いてありがとうございました
さて、おなかもだいぶ空いてきたぞ。
福井県ならではのアレを食べに行くのと、本日最後の珍スポ地を目指して、移動しよう。
(つづく)
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