今年に入ってから挑戦している『Solo camp with BROMPTON』。
『スタイリッシュかつスマートなチャリキャンプ』を出来るならやってみたい。
暑苦しいのはイヤ。極力、ラクなのがいい。
でも、キャンプそのものは人一倍愉しみたい。
・・・文字にすると、自分でも何を言ってるのかさっぱり判らない(・ ・)???
だが!
BROMPTONキャンプの先駆者であるBIG FISH氏のブログを拝見して『実現できるじゃん』と思った。
そして、彼のスタイリッシュでスマートなキャンプスタイルに触発されたのが僕だ。
トレーラーTravoyを使用するなどパクるべきところはパクる!
TravoyにBROMPTONごと積み込み、鉄道や空港などあらゆる場所でラクラク転がせるように変更!
『非力な者でもラクに出かけられ、愉しめる(ハズ)』のが僕のスタイル。
移動もテント張りも多少は練習して準備も整ったので、いよいよ実践だ・・・!
●(自走も含めた)デビュー戦は・・・故郷・岩手県の名峰・早池峰山(はやちねさん・1917m)に\(^0^)/
マイホームタウンから望む冬の早池峰山(wikipediaより)。
標高1917mで、岩手県では2番目に高い山だ。
北国でそれなりに高い山という事もあり、多様な高山植物が自生していて、固有種もあり知名度は高い。
また、古来より修験者が絶えなかった山岳信仰の聖地でもあり、実家暮らしの頃に登山した時は、
永楽通宝だとか寛永通宝などといった昔の人たちが残した賽銭がそのへんにバラバラと落ちていたものだ。
岩手県最高峰の岩手山と共に、僕には幼い頃から親しみのある山なのでございます(*v.v)。。
距離はウチから直線距離で20km、道路を走ると30km弱かなあ・・・。
●とはいえ、登り道を30kmも自走したくはない
里帰り中、同じ道を荷物満載のチャリで自走しているソロキャンパーの女の子を見かけたけれど、
僕にはそういうタフなスタイルはとてもとても
●僕のルートはこうだ!
早池峰山入り口の『早池峰神社』(岳)周辺まで両親連れてクルマで遊びに行く(親はそのままクルマで帰宅)。
平均斜度8.7%の坂を5.8km自力で登り、早池峰山正面の登山口『河原坊』(かわらのぼう)キャンプ場で野営。
翌朝、前日上った道を下り、スタート地点の早池峰神社を越えてさらに進み、
しばらく先の『道の駅』で親に救援(ピックアップ)要請。(そこまでの間は携帯電話が通じない)
そして、迎えに来てもらったクルマと大迫町のどこかで出会い、ピックアップしてもらう・・・。
●【故郷PRタイム】早池峰国定公園はとてもよいところです(*v.v)。。
『道の駅はやちね』付近から早池峰山方向を望む・・・。
このあたりは『北上高地』と呼ばれる高原地帯で、標高は300m少々。
北東北の標高300mなので、吹き抜ける風はとても心地よい地域でございます。
目指す早池峰山は右側の山に隠れていて見えず、正面に見える山は鶏頭山。
デポ地の早池峰神社までは、正面方向の谷の部分の道をゆくことになるのです。
このあたり、チャリで走るには本当にいい道ですよ・・・(僕は坂を上るのは嫌だけど)
●そんな僕が、今日は登りにチャレンジだ
実は、自分で山を登る前に、『上から歩いて降りたい』と言う父親を上の登山口(小田越)にクルマで運んでいる。
その帰り、ピチピチのスーツを着たロードバイクのおじさんが、汗だくで立漕ぎで登るのとすれ違った。
その道をBROMPTONに重さ14kg程度のトレーラー付けて上るだなんて、全く自分らしくない
しかし、クルマは母親が乗ってどこかに行ってしまったし、もう、行くしかない。
ものすごい数のアブに追い立てられる様にして、坂に向かって漕ぎ出す・・・
【前篇】
●当然、最初から9%超の坂である
ひー、キツイ
こんな坂を6kmも登らないといけないかと思うと、早速、Uターンして下りたくなるくらい。
ところが、しょっぱなからギアを1速にすると・・・おや、立漕ぎしなければならない様な重さでもない
っていうか、結構、ラクだぞ!
●途中で心が折れない様に、メーター類は外してある
アブがおっかけて来たらイヤだなあと思ったけど、高度がちょっと上がるとスグに来なくなった。
そして、出発直後はまだこんな写真を撮る余裕があったらしい。
強いトルクで、ぐんぐん上れるBROMPTONに満足感を感じながら、斜度9%近い坂を上ってゆく~♪
ここはほんとに大好きな場所。
知名度があがり登山客が増えるにつれ、自家用車が規制される様になり、昔ほど手軽には行けなくなった。
だが、なぜか今日は自家用車でも上まで上がれるようだった。
個人的には、年中、規制をかけておけばいいのに、と思う。
所詮、漕いでるのが僕なので、500mも登ればさっきのロードのおっさんと大差ない状況になっている
登山道のあちこちを流れ落ちている滝のところで足を止め、ひと休み(´0`)=3
あの荷物満載チャリのねーちゃんは、自力でここを登ってったんだろうか。信じられない。
癒される・・・(*v.v)。。
タフな人にしてみれば、木漏れ日あふれる高原の坂は、快適なチャレンジングロードなのだろう。
一方、僕のようなへっぽこにとっては、拷問でしかない
ただ、BROMPTONがスゴイのは、それでも、立漕ぎする必要なく、座ったままで上がれるという事だろう。
●やがて、山が見えてきた・・・
多分、中岳(1,679m)だな。
こんな感じで、景色や鳥の声、そして涼しさに応援してもらいながら、ずーっと1速でヨボヨボと登り続け、
フラフラになった頃に・・・
人工物が見えた
キャンプ場の水場の屋根だ。
●河原坊登山口(標高1,053m)到着
途中、何回かチャリを下りた時にクラクラと眩暈がして倒れそうになったけど、とにかく、到着出来た
もう、こんな荷物を抱えて自力でここに来る事は、二度とあるまい。
なお、河原坊登山口の先では少し前に大規模な崩落があったようで、現在、このルートは通行止めのようだ。
(なお、早池峰山の山頂はこんな感じ)
さっき、父親をおろしてきた、河原坊のひとつ上の登山口・小田越(おだごえ)で撮影したもの。
小田越からのルートは勾配がゆるく、初心者でも登りやすい道になっている。
●子供の頃には無かった、質素な資料館に入って休憩・・・
河原坊に建っている資料館兼山岳スタッフの詰め所(?)は、僕がここに来ていた頃には無かった建物だ。
資料館というか、山の動植物を紹介するパネルが展示されていた。
ハヤチネウスユキソウ・・・楽曲で有名な『エーデルワイス』と非常によく似た花だったっけ。
心無い登山者に盗掘されたり、温暖化の影響を受けたりで、数が減少してるとか聞いたな・・・。
テンとニホンカモシカか・・・
野生のニホンカモシカは会った事があるけど、テンは見つけた事がないな・・・
ヤマネ
会いたいけど、なかなか野生のには会えないんだよね~。
●早池峰山案内板
北東北の標高1,000mなので、ここは真夏の真昼でもけっこう涼しく、夜になれば気温は10度ちょっとまで下がる。
汗もすぐに引いてきた。
さて、ようやく眩暈も収まったし、野営地周辺を見て回り、テントを立てるとするか・・・
(つづく)
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