『地球の歩き方』の『シベリア編』を買ったら、僕の行き先の国の情報が1/3ページだけ載ってた

・・・が、1/3ページでは全く役に立たない。(『こういう国があるよ』というコラム的な扱いでしかない)

日本国内でマトモな情報が手に入らない以上、やはり現地の人とコミュニケーションをとる必要がある。



「うーん・・・」



ロシア語しか通用しない国だからだろうけど、

『地球の歩き方』の巻末には他国のそれよりもちょっと厚めの『会話集』が差しこんであるが・・・

「トイレはどこですか?」「両替はどこでできますか?」みたいなのはあっても、

「自転車屋はどこにありますか?」「パンクはどこで直せますか?」みたいなのは、当然、ない。

あるわけない。僕が編集者でも、そんなの書かないだろう。





ハッ






そうだ、今、スマホって音声で文字入力するの当たり前だし、

もしかして、自動翻訳出来るアプリがあるんじゃないかしら?

そう思って、google playでアプリ検索してみると・・・あるある、ザクザク出てくるぞ、翻訳アプリ。




とりあえず、「ロシア語 翻訳」で検索して出てきた中で評価が高いアプリをDLし、試してみる。

おお~、すごい!

僕がしゃべった日本語を読み取って、ほとんどタイムラグ感じさせずにロシア語で発声してくれる。

日本語もロシア語も音声だけでなく文字も表示するから、

少なくとも日本語が間違って認識されていないか僕にでも判る。




「これでいいじゃん」




しかし・・・

数回テストして、重大な欠点に気づく。

翻訳する都度、ネットワークを介して翻訳しているようなのだ。

これでは、通信環境が無い場所では使えない。僕の行き先から考えると、使えないだろう。

ネットワークを使わない、スマホ端末のみで完結するシステムが必要だ。

そして、もうちょっと検索してみると、『google翻訳』が、世界中の人から超高評価なのに気付いた。

早速説明を見てみると・・・

おお!予め各国語パックをDLさえしておけば、通信環境が無い場所でも機能するらしい

しかも、世界中の主要言語は勿論、『ズールー語』とか『セブアノ語』とか『ソノ語』とか『マラヤーラム語』とか、

もう、どの地域の言葉なのか見当すらつかない言語まで抑えているらしい

さすがgoogle先生!



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早速、翻訳アプリと、ロシア語の言語パックをDL。この言語パックで、ロシア連邦の地方言語も押さえるようだ。

アプリを立ち上げてマイクにしゃべると・・・







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おお!!

流暢な音声と文字が、瞬時に・・・!!!

これは、使えそう!



そして、このアプリがすごいのはそれだけではない。

何が書かれているのかさっぱりわからないロシアのビザ(査証)にカメラを向けると・・・





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OCR(文字認識ソフト)が立ちあがって、こんな画面になり・・・










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文字を取り込んで、ドコを翻訳するかを訊ねてくる。

ちなみに、僕には『VISA』と『RUSSIAN FEDRATION』と『ABC表記の方の氏名』と『生年月日』しか読めません。

とりあえず、赤矢印の文字をタップして翻訳してみましょう。

みなさん、この文字が何を意味しているか、想像つきます???

僕にはさっぱり判りません。



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『クラスノヤルスク』

これは、僕が行く町から500kmくらいの場所にある、ロシアの大都市の名称です。

どうやら、僕の所在確認を担当する移民局の管区を示しているっぽいですね。








こんな感じで、google翻訳は会話でも文章読みでも大活躍する事間違いなし。

それにしてもすごい技術だな。

こういう技術で少数民族言語もカバーして、ウェアラブルに近いカタチのデバイスが出来れば…

それぞれの人々が、英語や中国語やフラ語の様なグローバル言語ではなく、

自分たちの言語をしっかり学ぶだけでも世界中の人たちとコミュニケーションが図れる様になり、

結果として、その土地で永年培われてきた文化が、

『グローバル』と呼ばれるものどもに駆逐されにくくなるかも。

色々な民族の文化的な多様性を、将来繋げる核になる技術だったりして。






とりあえず、2015年7月時点でどこまで実用的なのか、僕が使える言語が全く通じない土地で試してきます