東日本大震災で、ウチの実家は『Noダメージ』と聞いていたのだが、やっぱ何かと大変らしい。

離れて暮らしてる息子に心配かけたくないんだろう・・・水臭い。

しかし、帰省したくとも仙台空港復旧は早くて秋以降、東北新幹線も復旧のメドは立たず。。。

こうなると、1日1往復の秋田便を使い、秋田新幹線を使って盛岡までいくしかない。

ますますカンタンに帰れなくなった実家、今回は帰省を諦め、

僕が帰るかわりにその旅費分くらいのお金を送っておきました。

何かの足しくらいにはなるかしら・・・。


















さて、青春18きっぷを使っての小京都めぐりポタ。

今回は福井県の『越前大野』に行って参りました。




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ナゴヤから越前大野までは鉄道のキョリにして約220km。

鈍行で移動すると、やはり乗り継ぎはそれほど良くはなく、移動だけで大体6時間以上はかかるみたい。

福井までは鈍行で行きましたが、そこでの乗り換えが2時間待ちだったので、福井→越前大野は

路線バスを使いました(乗車時間1時間程度。990円)

これで、片道大体5時間という事になります。




なお、この日は雨が予想されたので、ポタは最初から諦めてチャリは持って行きませんでした。

エアDAHON(散策)で回ります。



















●越前大野郊外
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越前大野は『特定豪雪地帯』。

町の外は勿論、町の中でもいまだに1m以上の積雪がある。

でも、この日、風は温かく、腕をまくっていても寒くないくらいだった。






















●越前大野駅前バス停近く
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バスから降りると、すぐに川。市街地を流れているのに、水がとてもきれいで、水量も多い。

川にかかる橋の欄干と一体化したような祠。

水を大切にしてるイメージが・・・。























●古い町並み
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何気なく入った街角には、もう、立派な古い町並みが

建物自体が高く、庇が異常に突出しているのがわかる。

壁面の木の部分、あまり他の地域では見た事が無い様な。

多分、あのあたりまでの積雪を想定した造りなんだろう。





















●最勝寺
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特にガイドブックに載っていたワケではないが、京都や奈良の仏閣にも劣らぬ風格を醸していたお寺。

建てられたのは1400年代末で、この堂宇は丁度300年前に立て替えられた2代目のものらしい。

大野は歴史の中で度々大火に見舞われているが、このお寺は一度も類焼したコトが無いという。





















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山門の下にいた、かわいらしいワンコ。

近寄ったら結構力強く吠えてきてびっくりさせられたんだけど、

驚いたのを悟られるのも悔しかったので平静を装いました^^;






















●トラディショナルな民家
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大野市内でよく見かける伝統的な民家はこのスタイル。軒先が長く、しかも非常に頑丈に出来ている。

超豪雪地では、屋根に積もった分厚い雪が地面に落ちず、内側に曲がって氷として成長して

窓を突き破ってしまうコトがあり、それを防ぐ構造のようだ。

大野にはこのタイプの家がまだまだたくさんあり、昔の家を丁寧に使って暮らしているように思えた。






















●朝倉義景のお墓
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越前にて100年間に渡って栄華を誇るも、信長によって滅ぼされた朝倉氏の最後の当主。

暗愚な当主の代表格として有名になってしまいましたが、実際は新しい産業の開発を試みたり、

外交活動に積極的だったり、文芸、茶道、弓道に通じていたりと、なかなかの文化人だったようです。






















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お墓のすぐ前では清水が湧き出しています。























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その水が流れ出した先の池には、小さな魚たちがたくさん泳いでました。























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町の中には、本当にいたるところに水路が走っていて、雪解け水を流しています。

その先には越前大野城が。
























●御清水(おしょうず)
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一番上に湧き水の湧水口があり、そこから順番に飲み水のくみ上げ場や、果物などを冷やす場所、

野菜洗い場、洗濯場が並んでいるところ。






















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水汲み場や洗い場には屋根がかかっている。

昔も屋根があったのかは判らないが、ここに主婦達が集まって、おしゃべりしながらシゴトしていた風景が

目の前に蘇るのには十分だ。

この洗い場のイメージ、僕が撮ってきた写真では上手く伝えられないけど、こんなカンジです
























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湧き出ている水は、日本の名水100選にも選定されています。

口に含んでみると・・・うまい

水を口に含んだ瞬間、この水で作った蕎麦や地酒を手に入れたいと思う、いい感じのお水。

























●名水手打ちそば「お清水」
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お昼も少し過ぎていたので、早速、すぐ近くのおそばやに入りました。

色々迷った上で、天ざるを注文。

いただきま~す

ずずず・・・























う、うまい

お蕎麦、ほんのりと甘くて超ウマイ。

サクサクの天ぷらも実にウマイ。

























外に出ると、何とか持っていた天気がついに崩れ、しとしとと雨が降り出していました。

雰囲気も、そして実際の温度も暖かい雨。

春の雨ってカンジ。

雪解けも一層早まるでしょう。





DAHONの代わりに持ってきていたお気に入りの傘を広げ、雨の小京都の散歩を続けます。


(つづく)