走行日:2009.08.12(水)※お盆

お天気:快晴

乗車:DAHON Vitesse P16



毛越寺からチャリでのんびり走って5分くらいの距離にある関山・中尊寺。

こんもりとした小山に参道が走り、その左右に大小の社が立ち並ぶお寺でございます。

除夜の鐘でもおなじみのこのお寺は、国宝建築物第一号の「金色堂」を有す奥州仏教の中心地。

僕は小さい頃から何回も来ています^^



















●武蔵坊弁慶の墓
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中尊寺に入る前に、入口のすぐ近くにこんもりとした木々に囲まれた大きなお墓があります。

武蔵坊弁慶(生年不詳 - 1189)のお墓ですね。

彼は紀伊国(現在の和歌山県)出身の人で、源義経の配下であり、怪力無双の僧兵として伝わります。

また、雨の様な矢を浴び弁慶が戦死した場所は、東北本線を挟んだ小高い丘の途中になります。















平泉を訪れるなら、義経と平泉の関係をおさらいしておくと楽しいでしょう。

比較的新しい説の資料を見て、カンタンにまとめてみましたので、興味がある方は読んでみてください。


















●門
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関山・中尊寺。

国道4号線のすぐ脇に入口があり、ここから急な勾配が続きます。

勿論、チャリはこの先はNGです。


















●月見坂
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長い、勾配のきつい坂が続きます。

ここはいつ来ても本当に涼しい・・・。

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●衣川平野を望む
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参道の中腹から、衣川地域を見渡す事が出来ます。

義経主従が討ち果たされた高館は画面右側方向に、鎌倉方と奥州方の最激戦地は画面左手方向になります。

いずれも、この場所からは見えないですね・・・。



















●茶店
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月見坂を過ぎて、参道が平坦になって枝分かれした右手方向に、僕がいつも立ち寄るお茶屋さんが。



















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夕方近くでお客は僕1人。おばさんが庭木の刈り込みをしていました。

真夏でもここは涼しく、いつ、誰と来てもいい思い出になります^^

おススメ♪
















●ちょっと散策してみましょう^^
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●芭蕉像と旧覆堂
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旧覆堂は、鎌倉幕府・北条政権の頃に金色堂の輝きを後世に遺す為に造られた覆いです。

1965年に鉄筋コンクリート造・完全空調型の現覆堂が完成するまでの700年に渡り風雪に耐え、

中身の国宝・金色堂が取り除かれた後でも、自身が重要文化財となり歴史を伝えています。

松尾芭蕉が見た金色堂は、この覆堂の中でガラス板に遮られる事もなく、鈍い輝きを放っていたのでしょう。




















●金色堂(国宝)
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現在の金色堂。コンクリート製の建物で、手厚く防護されています。





















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金色堂は撮影出来ないので、外からチラリとだけ^^;


圧倒的に煌びやかな宝飾が施されており、材料の中には遠くアフリカゾウの象牙まで使われているとか。

この意匠は日本国内はもとより、アジア圏や欧州圏にまで波及し、影響を与えたとも聞きます。


この金色堂や中尊寺に纏わる様々な数々の美術品は、宝物庫で鑑賞出来ます。

国宝だらけの宝物館も、何度見ても「すごい」。




















●中尊寺本堂
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中尊寺の本堂はこちらの中になります。ヒガンバナが咲いていますね。

ゆく年くる年でおなじみの梵鐘もこちらに。





















●帰路
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平泉の文化を堪能した後、衣川付近を走ってみるのはとても楽しいと思います^^

もし、平泉で1日時間を割けるのであれば、今回立ち寄らなかった「高館」や「無量光院」(平等院

鳳凰堂を上回る規模だったという阿弥陀信仰のお寺跡)や、衣川古戦場などをチャリで探訪するのも

なかなかいいでしょう。




















●陸中折居駅
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僕は10km少々、陸中折居駅まで軽く流し、ここから輪行で盛岡方面の実家に帰りました♪

この駅での乗客は僕1人でした。




















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みちのく路ポタ編・おしまい♪