●2019年9月14日(土)5:00 a.m
00.01

僕は10日間ほど開ける事がなくなる自宅のドアに鍵をかけていた

ついにロマン探求ポタ2019(*v.v)。。へ出発だ。





●「ロマン探求ポタ(*v.v)。。」とは・・・
ロマン探求走行のイメージ

ロマン(*v.v)。。を追い求め、日本を飛び出して世界にポタ旅しに行く企画である。

なにをもってロマン(*v.v)。。とするのか自分でもよく判っていないが、

今のところ、遠い昔に祖父母が過ごした満州や中央アジアを訪ねる追慕的なものだったり、

自分にとって極めて異世界感が強い中東地域や東欧地域などに出かけている。

どうも、日本人の旅行で一般的でなく情報が少ない、辺鄙な土地を目指す傾向が僕にはあるらしい。








●2019年のワールドマップはこうだ!
2019ワールドマップ

巡るのはポルトガル、スペイン、モロッコの3か国。

あまり異世界感ある世界でないのは、もともと行こうと思っていた中米地域が雨季であるのに気付き、

慌てて変更した行き先だから。

全旅程は10日、うち、現地で過ごせる時間は8日足らず。

いつもの様に超・弾丸

のんびりバカンスの対極に位置する、貧乏性の僕らしい、忙しない旅。






●15分後、僕は既に名鉄名古屋駅ホームにいた(*v.v)。。
00.02

前夜にタクシーを予約しており、駅までの移動自体を簡略化。

BROMPTONくんは既に海外空輸用の簡易養生装置「BROMPTON座の樹脂聖衣」装着状態にしており、

これを展開したり折り畳んだりする行程を省くことで、国内で疲れる可能性を極力排除したつもり。







●当然、中部国際空港には余裕で到着
00.03

まずは、最初に搭乗するチャイナエアラインのカウンターで手続き。

ここでBROMPTONくんとはしばしのお別れだ

約24時間後、リスボンの空港で無事に再会したい・・・。







●それにしても、1年前とは別次元の「ゆとり」ある行程
00.04

今回、出発空港が中部国際空港という事と、周到に準備をしていた事が奏功した

そうそう、忘れずに両替もしておこう。

今回は最初の立ち寄り地がヨーロッパで、通貨は「ユーロ」と判りやすい。

ちなみに、前回最初の立ち寄り国イスラエルの現地通貨シェケルは日本国内では両替出来なかった。












『・・・まあ、【実弾】は10万円分もあれば大丈夫だろ。ププッ、楽勝~♪

出だしからグダグダだった去年と違うサクサク感。

到着地がヨーロッパ故の気楽さ。

・・・思えば、それは大きな勘違いだったワケなのだが、

この先の出来事など知らない僕は、8:45発の便で意気揚々と旅立ったのだった













pota2019


0.(序章)西の果ての国へ向かえ!篇






















●離陸後約1時間で、最初の機内食
00.06

今回の旅では、果たして機内食何回食べる事になるだろうか?

和食的な味付けのこのメニューは、海老の下にあるサバと小鉢の中身が大変美味しく、満足満足






●3時間とちょっとで北京の首都国際空港に到着
00.09

過去に見た事がないほど巨大な空港だ。世界で三番目の大きさを誇るらしい。

この空港での乗り継ぎ時間は2時間40分。









●さて、この空港でやるべきはケータイの海外ローミング接続「AU世界定額」の利用開始

図2

国内外問わずフリーWi-Fiを基本的に使わない僕は、海外旅行ではいつもこのサービスを使っている。

これにより、海外でも自分の契約分だけスマホを通じてデータ接続可能(僕の場合、月間20ギガ分)。

いつも、外国に到着するとSMSが着信して、利用するかどうか確認してくる。

それで「YES」を選ぶと利用開始となり、めちゃくちゃラクチンなのだ









そして、ほどなく、いつもの様にSMSが着信して、リンクから利用開始しようとするが・・・

あれ?

おかしいな、読み込めないぞ。








●やむなく、トランジットの出発カウンターまで移動してリトライするも・・・
00.10

つながらない

これはまずいぞ。

このサービスを使わず従量課金型のネット接続もできないわけではないが、通信料が非常に高額だ。

例えば、GoogleMAPを1回開いただけで5,000円かかり、

動画視聴レベル(数百メガバイト程度)のデータ通信をすると通信料は25万円に達するという。

やむなく通話料無料のサポートダイヤル(日本の窓口)に電話で問い合わせして、教えてもらった方法を色々試すが・・・

どうやってもネット接続できない。





AUの方:「うーん、お客様の居場所の電波通信速度が遅いのかも知れませんね

KOU:「そんなバカな ここは中国の首都国際空港ですよ。むしろ通信速度は世界一では?」

AUの方:「とにかく、次の都市の空港で試してみて、ダメだったらまたご連絡ください」

KOU:「それでもダメな場合、ヨーロッパにAUの窓口とかあるんですかね?」

AUの方:「残念ながら、窓口は日本国内にしかありません。遠隔でのサポートしか・・・」

KOU:「





●結局、北京の空港では通信接続できなかった(空港のフリーWi-Fiさえも)
00.11

もし、この先、ネット接続できないとなると、どうなるんだ?

英語が通じない場合の自動翻訳が利用できない心配もあるが、

なによりGoogleMAPが利用できないという事がヤバい

だって、旅先でナビが使えなかったらポタ旅行の「ポ」の字も無いじゃないか。まさに致命傷だろう。

嫌な予感をおぼえつつ、14:00(北京時間)発の飛行機で次なる経由地・フランクフルトに向かう。












●飛行機は今回も祖父の死没地を越えて西へ向かう
00.14

チェルノゴルスクやアバカンの情景、懐かしい。






●この旅2回目の機内食
00.12

やはりブタ料理は、中国料理が一番おいしいと思う(*v.v)。。






●長距離の移動時に大いに力を発揮した首掛け式ヘッドセット WI 1000X
00.15

ワイヤレス型イヤホンヘッドセットでは最高クラスの音質を発揮しつつ、10時間の利用が可能。

飛行機のエンジン音も、子供の泣き声も気にならない。







●この旅3回目の機内食
00.16

正直、飛行機に乗ってるだけでおなか減ってるわけでもないので、そろそろ残す様になってくる。






●9時間くらいのフライトで次の中継地・フランクフルト(ドイツ)に接近
00.17

このくらいの移動で到着できるなら近いもんだが、ここからさらに6時間以上かかるもんなあ






●ほぼ定刻どおりフランクフルト空港に到着
00.18

緑豊かな場所にある空港だった。

そして、着陸してすぐにAU定額での接続を試したが・・・やっぱり接続出来ない

やばい、この旅、もう絶望的かも知れない。

さらに・・・






00.19

僕の列のセキュリティチェックの兄ちゃんがクソみたいに時間かけるヤツだった上、

ラテン系っぽいおばさんが1人で10分も時間かかっちゃって全然列が進まなかったりした。

たまりかねて隣の列の人に事情を話し、どんどん先に進ませてもらってゲートを通過、

全力で出発ゲートまで走って出発時刻5分前に到着したものの・・・






あえなく、乗り継ぎ機に乗り遅れる
l058

KOU:「ハアハア、なんとか間に合った?」

おばちゃん係員:「もう、連絡バスが出てしまったわ。サービスカウンターに行ってちょうだい」

KOU:「・・・」








●なんなんだ、この旅は
l022

中部国際空港での離陸前はあんなに余裕だったのに、24時間も経たないうちにこうなるのか・・・








●でも、サービスカウンターで乗り継ぎ失敗の事情を説明したら・・・
00.20

幸いなことに、すんなり、次の便のチケットを手配してくれた

なんだ、買い直ししなくちゃと思ってたんだけど、チケット取り直してくれるんだね。

先に行っちゃった荷物も、この便の荷物としてバゲッジクレームで受け取れる事を確認して、一安心。






●新しい便は1時間40分後の便に
00.21

これで、名古屋からの移動時間はまる24時間越え。さすがに、ちょっと疲れるぞ。

しかし、この空港で時間が出来た事を活かして、もう一度「AU世界定額サービス」にリトライだ。

改めて空港のフリーWi-Fiに接続を試みたところ、ここではちゃんとつながった。

その上で、海外定額のアプリをインストール。そして、アプリからサービス利用開始を申し込むと…

おお、つながったぞ






●これで、GoogleMAPも、Google翻訳も使える
00.22

もう、ポルトガルがどんなにわけわからん国でも、言葉通じない国でも大丈夫だ

アディオス、フランクフルト。











●ロマン探求のテーマ(*v.v)。。 SPIRAL STAIRS 「BabeL ~Grand Story~」 KONAMI 2010
 






●おフランスの街の灯りを眼下に見ながら南西へと移動する
00.23

おフランス、田舎町を是非走ってみたいなあと思う。

ニースなど南仏方面などにイタリアとセットで出かけられれば、楽しそうだ。






●この旅4度目の機内食
00.24

ルフトハンザのパスタ。

ゲロマズ




●・・・やがて、眼下に海沿いの街の夜景が飛び込んできた
00.25

大きな2本の川が内海に注ぎこむ地形。

川に隔てられた陸地部分が黄金色の羽織りものならば、そこにかかる橋は胸元のネックレスの様に見えた。

よく見ると、街はいくつもの丘の上に連なる建物によって構成されていて、

想像される手強さにドキッとさせられるのと同時に、そこで見られそうな情景が想像されて高揚する。

・・・これがリスボン






●降り立ったリスボンの空気は、思ったよりひんやりとしていた
00.26

さて、心配なのはBROMPTONくん。

入国審査を通り抜けて、バゲッジクレームへ急ぐ!






●ほどなくベルトが動き出し・・・
00.27
荷物が詰まったキャラダイスバッグが流れてくるのはスグに判ったが、

いつまで待ってもBROMPTONくんは・・・







00.28

またか







しかし、海外のバゲッジクレームではBROMPTONくんにすぐに出会えることの方が稀だ。

さすがに、もう、慣れてきた。

落ち着いて辺りを見回すと、バゲッジクレームの隅っこに「サイズ外貨物は14番ベルトへ」の表示。

そっちの方に300mほどトコトコ移動すると・・・







●あっ
00.29

BROMPTONくん





●予想通り、rinproの輪行袋はボロボロになっていた
00.30

ああ、チームメイトからの誕生日プレゼントなのに、酷い使い方をしてしまった・・・。

そして、BROMPTONくんは、意外な場所に複数のダメージを受けていた。





●まず、フロントフォークの折畳時固定用具の破損
00.31









00.32

走行に支障は無い破損。

しかし、「折畳時に前輪にハンドルを固定出来ない状態」がこんな煩わしいなんて思いもしなかった

出発前だったらリタイヤを考えるレベルだが、今さら後戻りもできない。

チェーンロックをうまく活用してしのぐしかない。






●さらに・・・
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クソ重いBROMPTONを持ち上げて運ばなければならなくなった

これこそ、いつもの僕なら完全にリタイアレベル。

しかし、今回使っているrinproの輪行袋には「BROMPTON肩掛け用ベルト」が付属しており、何とかなりそう。






●BROMPTONくん、なんて情けない姿なんだ
00.34

どっちにしても、こんな状態のBROMPTONくんでは長旅はとてもムリ。

早々に市内のBROMPTONショップを探して

「BROMPTONくん リペアード イン リスボン」にする必要がある。






●とはいえ、今は午前1時近い真夜中
00.35

BROMPTONショップなど開いてるわけもない。

なので、やはりリスボンでのポタは投宿先のゲストハウスに向かう事から始まる。

BROMPTONくんをサッと組み立て、全ての荷物をセット。

さあ、リスボン市街にこぎだすぞ



(つづく)









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