●2018年9月18日 13:00過ぎ(トルコ イスタンブール県現地時間)

ザビハ・ギョクチョエン国際空港の4番ターンテーブル前。

『ひとまとめに預けた荷物が思いっきりバラバラのタイミングで流れてきた経験なんて、無いぞ

荷物がどんどん少なくなっていくターンテーブルを見て、嫌な流れを感じていた。

『これって、もう、新しい荷物は出てこないということじゃないのか?』

・・・ほどなく、ターンテーブルの上から全ての荷物が無くなった。




















まじかよ。

BROMPTONくんが・・・



















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(トルコ) 消えたBROMPTONくん@イスタンブール 









●「かはッ・・・
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(成田でのBROMPTONくん)

何が起こっているのか理解できない

え、ちょっと待て。

ここは旅の2か国目・イスタンブールの空港。

僕は今、その空港のバゲッジクレームで荷物を待っている。

そして、BROMPTONくんだけ流れてこない・・・

え?

これって、本当にリアルな出来事なのか?










●『無意識のうちにカートに載せてたりして・・・

もう一度、カートを見直してみる。

載っているのは

①Travoyのバッグ、

②イスラエルの空港で箱詰めされたVAIO Z、

③同じくモバイルバッテリー、

④愛用のショルダーバッグ、

・・・以上。









無い!

やっぱり、

BROMPTONくんだけいない












●なんなんだよ、この旅は、いったい・・・
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出だしから災難続き。

今度はBROMPTONくんと はぐれるとか、マジ勘弁。

海外ポタ旅に出かけて自転車いなくなるって、どんな罰ゲームだよ。

毎日一生懸命働いて、勤続20年記念で出かけてきてこれって、いくらなんでもあんまりだ












●と・・・とにかく、ロストバゲッジの捜索をしてもらわないと
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『誰かが間違えて持って行ったのでは?』

『あるいは盗まれてしまったのでは?』

その可能性は低いと思いながらも、不安になってしまうのが海外旅。

イスラエルに続き、この旅2回目のロストバゲッジカウンターを訪ね、おばさんスタッフに事情を伝える。

おばさん:「・・・あら、自転車みたいな大きな荷物なら、もう少しでここにやってくるわよ

KOU:「え?本当に?よかった!!!」

・・・しかし、台車に載せられた多数の大きな荷物はやってきたが、BROMPTONくんはいなかった。

『そもそも、BROMPTONくんは折り畳まれていて、大きくなかったよな

しばらく待って荷物が届かない事を知ったおばさんは、僕の航空券を手にキーボードをカチャカチャ叩く。

おばさん:「探しているあなたの荷物、この空港には届いていないわ」












●KOU:「はぁん?」
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おばさん:「どこにあるか、判らないわ」

KOU:「そりゃああんまりだ

おばさん:「届いている荷物のラベルの番号を調べるわね」

イスラエルのロストバゲッジカウンターでもそうだったが、英語の会話が苦手な僕にとって、

英会話の応酬で正確な情報をやりとりし続けなければならない局面はかなり苦痛(相手もだろうが)。

今回も、なかなか状況がまとまらず、むしろどんどん混乱していく











●なんでこんな目に・・・
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思いあたるのはメインフレームに直接貼り付けたラベル。輪行袋閉じたら、見えなくなるのはバカでも判る。

だから、チェックインカウンターのボビーにも、黒服のカルロスにも「大丈夫か?」って言ったのに。

僕の英会話が下手すぎて、伝わらなかったのだろうか。

『しかし・・・いくら僕の英会話が下手だとしても』

・・・今、ここのカウンターでの会話の噛み合わなさは、明らかにおかしいんだよな

そう思って、おばさんの話をもう一度注意深く聞くと、荷物の数がおかしい事に気づいた。

KOU:「受託荷物の数5つって言ってるけど、僕が預けたのは4つだよ」

おばさん:「あら、システムには5つで登録されているわよ

KOU:「多分、出発空港で入力ミスしたんだと思う。めちゃめちゃ慌ただしい出発だったから」

おばさん:「そう、あの空港ではよくある事よ」

おばさんはそう言って、キーボードをカチャカチャと叩いた。

おばさん:「うーん、やはりまだこの空港には届いていないけど、見つかったわ。

  明日、あなたのホテルに届ける。それでいい?」

KOU:「えっ、本当に!?」

おばさん:「ええ、本当よ。この伝票に貴方の情報と、ホテルの住所書いてね」












●大喜びでロストバゲッジの申請書を記入する
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よかった~!!

旅がぐちゃぐちゃになるどころか、BROMPTONくんにもう会えないかと思ったわ。

でも、明日、ホテルに届くならば、少なくともハンガリー以降のスケジュールは問題なく遂行可能

イスタンブールでのポタリングはほとんどできないが・・・まあ、不幸中の幸いってレベルだろう。












●ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。前半テーマ曲 KONAMI Pop'n Music(2010) ♪The Sky of Sadness 













●とりあえず、マックで休憩しよう
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イスラエルの出国検査といい、さっきのロストバゲッジといい、かなり疲れた











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ちょっと大きすぎるバーガーやらドリンクやらポテトやらをゆっくり食べながら、この後の行程を考える。

BROMPTONくんでの移動が不可能になった今、選択肢となるのは公共交通。

シャトルバスを検索してみたら便利そうなのがあったので、使ってみる事にする。













●小さなザビハ空港の小さなバスターミナルでバスに乗った
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料金とか、もう、どうでもいいや。

とりあえず、BROMPTONくんが見つかって、明日届くという安堵感があるのがありがたい。














●しばらく走るとモスクが見えてきた
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イスラエルのモスクと比べるとトルコのモスクは明らかに大きく立派で、しかも数が多い・・・















●・・・と、雨が降ってきた
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俺さんはこういう雨の中でも走るんだよな~』と思いつつ、バスに乗っててよかったと感じる。

たしか、トルコは今日あたりが乾季の終わりの日だったっけ・・・。












●しばらくすると、超高層ビルがたくさん見えてきた
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そして・・・











●おっ、これはボスポラス海峡!?
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●・・・渡し舟でBROMPTONくんと共にヨーロッパ側に渡りたかった
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今の自分にとって別に何でもないヨーロッパ入りという行為も

『遠い昔、憧れつつやりきれなかったロマンを果たす行為(*v.v)。。』に変換すれば、それは特別なイベントだ。

その為に、わざわざヨーロッパ側のアタテュルク行き飛行機キャンセルしてアジア側のザビハに飛んだのに、

どうして、僕はこんな景色を見ているんだろう










●あっというまに都心部に到着
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イスタンブール。

初めて旅の計画立てた時から12年越しで、ようやく来れた。












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旅行の予定立てる度にテロやら事件やらが発生して、出かけられなかったんだよな。













●ホテルまで3~4km、Travoyトレーラーを引っ張って行くことに
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この街の空気感をとりあえず掴むにはちょうどいい長さに思う












●2泊3日の滞在で、この街はどんな情景を見せてくれるだろう?
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イスラエルの街より圧倒的に巨大でエネルギッシュな雰囲気。

BROMPTONくん不在の今後約24時間をそれなりに楽しもうと気持ちを切り替えて、歩き出す。

『・・・とりあえず、今日はまともな夕食を食べようかな







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■ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。INDEX
序章

Ⅰ.イスラエルの章

Ⅱ.トルコの章

Ⅲ.ハンガリーの章

Ⅳ.ルーマニアの章

終章