●2018年8月11日(土)、僕は木曽路に向かう電車に乗っていた
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僕の今年の夏休みは土日除いて5日間だが、みんなが休みの日の方が僕自身のシゴトは捗る事もあって、

3日分を9月に振り替えている。そのため、8月の夏休み連休は木曜~日曜の4日間しかなかった。

その1日目は自宅で仕事、2日目は次の珍スポ旅の行先調べと圧縮袋試験に費やしたし、

もう1日はBROMPTONの海外輪行時の養生方法の検討に充てる必要がある。

『・・・まともな旅に出る時間など無いな・・・』

里帰りはどっかの週末にやるとして、3日目くらいは、チョイと走ってきたい。

手軽に行ける範囲の中で一番涼しそうなのは、やはり木曽路か。






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上篇 木曽福島~寝覚の床






●降り立ったのは木曽福島駅だった
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木曽路の中で長野県塩尻市の贄川宿~薮原宿間だけ、時間の工面が出来ずまだ走った事が無い。

そこで、名古屋発中津川終点の快速電車内で考えていた事は、特急電車に乗り継いで塩尻まで行って、

贄川宿から出発して難所と言われる鳥居峠を越え、未踏の奈良井宿などを走り、どっか疲れた地点で投宿、

翌日曜日軽くポタして、お昼過ぎに名古屋に帰る・・・なんて内容だった。

しかし!

中津川駅で乗車した電車が、日本人と欧米人のバックパッカーで激混み

デッキまでヒトがあふれかえった状態の特急で塩尻を目指したのだが、

近くにいたおっさんバックパッカーから漂ってくる口臭で具合悪くなり、この駅で降りざるを得なかった

名古屋からの運賃+中津川からの特急料金で計3,600円也。




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年をとったら、口内ケアは念入りに行う必要があろう。

最近、僕も歯周病予防で歯医者さんに薦められて糸ようじを使い始めた。

歯ブラシだけだと、どうしても食べカスが歯間に残ってしまい、それが歯間ポケットに入ってしまったり、

歯石を作り出していく働きをする事によって歯周病の原因になってしまうそうだ。

歯茎の形状は加齢によって変わっていくため、自前の歯を大切に使い続けようとするのであれば、

ある程度の年齢以降は、糸ようじ等を使ったケアとデンタルリンスを使ったケアを一生続けないとダメという。

しかも、1日3回の歯磨きの後に、必ず。






●実に中途半端な駅で降りてしまった
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ここから下って電車に乗りやすい南木曽駅までだと、たった35km。いくらなんでも、すぐに終わってしまう。

とはいえ、馬籠峠越えをくっつけて中津川駅まで進み、帰宅するという行程を選択するのは、キツイ。

今日は出発が遅かった為、現在時刻は11時。僕の脚ではムリな様に感じる。

では、馬籠峠の手前の宿で投宿するか・・・?しかし、今日40kmしか走らない事になり、やはり物足りない。

『まあ、走りながら考えよう』

・・・ところで、今回は、以前よく使っていたDOMKEのカメラバッグをサドルバッグ化したものを付けてきた。






●改造方法はカンタン
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カメラバッグに番線でフックの土台を作り、そこに既製品のフックをつけただけ。

以前、『BROOKSのサドルバッグ・スグに取り付け取り外し出来る化』と同じタイミングで工作していたものだ。

バッグとその中の荷物の重さでフックは下に引っ張られるので、走行中に脱落する事など無い。

なんでこんな事をしたかというと、お気に入りのショルダーバッグ(黒)を夏に使うと、

大量に塗りつけている日焼け止めで100%汚れてしまうからだ。

その点、このカメラバッグはもともとワックスウェアでどちらかというと汚れて見える上に、

使い込んでボロボロで、実際、いくら汚れてもらっても構わないので、こういった使い方にうってつけ






●それでは、走り出そう
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吹き付けてくる風は名古屋に比べてだいぶ涼しい。

気温27℃、現在のところ快晴

この位置、福島宿は既に通り過ぎてしまっているようだが、街はチラッと見ていきたい。






●おっ
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早速、趣深い感じのコンクリート橋があるぞ。

寄ってみよう






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広胖橋(コウハンバシ)というらしい。昭和31年(1956)竣工。

もともとは江戸時代に和尚さんがかけた橋が何度かかけかえられて、この様になっているそうだ。






●このあたりの木曽川の幅はだいぶ狭い
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最上流部に近いからな。

これが、160kmほど下流の海津市あたりを過ぎると、木曽三川の一角として日本離れした威容を誇るわけだ。






●町の中で和菓子屋さんを見つけた
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近年、僕は古くからやってそうな和菓子屋さんに立ち寄る事が随分と増えた。

ちょっとした和菓子は洋菓子より食べやすくて、美味しく感じるんだよね。

寄ってみよう






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『そばまんじゅう』が名物らしいが、夏っぽい『みずまんじゅう』を購入。160円也。

ぷるんぷるんしているみずまんじゅうを、早速パクリ!

みずみずしくて、おいしい

あんこの柔らかな甘みで、元気が出てくる感じ♪

他、コンビニで行動食とドリンクを購入し、木曽路の南下を始める。





●木曽川沿いに走っていけるかと思ったが・・・
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この後、すぐに国道に戻される。

なるべく、2年前のコースと違う道を行きたいんだがなあ。







●2年前走ったコース

木曽福島からさらに30km上の薮原宿から、南木曽駅がある三留野(みどの)宿の次の駅まで70km走った。

この区間は完全に下り基調であり、自転車に乗りなれていない人でも楽勝で走れるコース。

2年前、ポタ倶楽部のメンバーを見回して、

『走り慣れている人でも、それほどでない人でも、一緒に、ラクかつ長めに楽しめるコースとは・・・???』

・・・なんて事を思って開拓したコースだった。

狙い通りにメチャ楽で楽しいコースだったのだが、

そもそも薮原宿まで輪行しようとする人がメンバーにはおらず、活用の機会はなかった。

同じミニベロ愛好家同士が集まるサークルでも、それぞれが好むポタリングのスタイルには結構差がある。

ともかく、今日はあの時に一度走ったのとは出来るだけ違う道を選んで走りたいな





●しかし、道の選択肢はそれほど多くない
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どうしても、交通量が多い国道を走らねばならん場所もある。

下り基調でラクではあるが、こういう場所は2度目ともなるとさっぱり面白くない







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まあ、安全に気を付けながら、淡々と下っていこう。

それにしても、フロントバッグが無いというのは、余計なモノがついてないスッキリ感があって、悪くないな






●しばらく進むと、見覚えがある分岐点が
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ああ、これ、『木曽の桟(キソノカケハシ)』に行くか行かないかの分岐点か

前回はBに進んで木曽の桟を見に行ったんだよな。

ならば、今回はAでスルーして進むか。





●やっぱ、Bにしよ
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こっちの道は旧道扱いで交通量が少なくて、前回、とても良かったからな

と、いうわけで、木曽川の水面に向けてグングン道を下っていく。

・・・そして、かつて、急峻な場所に道を通す為に作られた桟道を撮影したつもりだったのだが、

エラーで撮れていなかった・・・


(wikipediaより「木曽の桟」)

全て山の中を通る『木曽路』には江戸時代以前から通行困難な場所が多々あり、

断崖絶壁の場所に木製の橋脚と橋げたを持つ『桟道』が作られていた。

ここも、往時は木製の桟があって、何百年に渡って架け替えられながら使われてきたそうだ。

例えば、木曽路を歩いた前田慶次の道中記に、豊臣秀頼による改修の話題が出ていたりする。

明治の終わり、鉄道工事によって木製の橋は撤去され、石垣のみが遺された。

そこに、往時を偲ぶかの様に現代道が通っているというワケだ。






●桟道といえば・・・
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パッと思い浮かぶのは中華人民共和国の『蜀の桟道(ショクノサンドウ)』。

断崖にこんな桟橋やら半隧道やらを作り、その道が200kmも続くというヤツ。

三國志好きなのでいずれココは旅してくるだろうが、

よくよく考えてみると、高所恐怖症の僕がこんなところを通れるとはとても思えない。







●こちらの赤い鉄橋は『かけはし』
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この橋なら僕でも渡れる

『昔の人はとんでもなく大変だったのだなあ』と思いながら橋の先のT字路を右折すると・・・







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昔はここも『桟道』だったのだろうが、現代ではクルマがほとんど通らない快走路

ここは、本当に気持ちいい。







●沢にかかる橋を見つけて、ちょっと休憩
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コンビニで買ってきていたおむすびで、のんびりと昼食。

暑くもなく、寒くもない、心地よい天気で本当に気持ちいい

このルートも、やはり僕みたいなヘタレポタリストには最高の道だ。





●その先は、前回は通らなかったトンネルを通ってみる
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前回立ち寄った上松宿は、今回はスルーでいいと思った。

3連トンネルは最初の2つが登り基調となり、ややけだるかったが、涼しかった。

ただし、空気はとても悪いゴホゴホ





●ん、雲量が少し多くなってきたな
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湿度が少し上がってきて、ムシムシしてきた様にも思う。今すぐは無さそうだが、夕立が来るかも知れない。

そんな事を思いつつ、『寝覚の床(ネザメノトコ)』の看板を通過。

このスポット、まだ一度も見に行った事がないのだが、近いうちにシゴトで見に来る事になりそうだから、

今日のところはいいや・・・そんな風に思いつつ、サクサク進んでいく~♪






●おや?
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あれはなんだろう?

なにかの輸送機械だろうか?

全く見た事無い形で、ちょっとキョーミあるぞ

立ち寄ってみたいね。





●少し進むと・・・
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寝覚の床美術公園・・・?

『美術公園』ってなんだ

美術館じゃないのかしら?えらい中途半端な施設の様に感じるが・・・

立ち寄ってみよう!





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(つづく)