●時刻は14時ちょい前。チェックインできるのは16時以降なので・・・
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通天閣の周辺からポタしてみよう

このあたりはゴチャゴチャとした飲食街。チェックイン後にのんびり飲み歩く事にして、大通りに出てみる。




















●ひなびた電車の駅があった
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阪堺電車・・・南の堺市のほうに延びていそうなこの電車は、たしか大阪唯一の路面電車だったかしら。

通天閣近くのこの駅が、大阪側のターミナル駅のようだ。




















●あべのハルカスは間近だ
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通天閣の約3倍の高さを持つ、現在、国内で一番高いビルだっけ。

この周辺地域の下町っぽさと、ちょっとアンバランスな感じの情景を醸し出している。






















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新今宮・・・大阪環状線の駅だったっけ。非常に下町っぽい雰囲気を醸し出している駅だ。

通天閣周辺も雑然とした雰囲気だったけど、新今宮駅の周辺はそれとはまた違った雑然さを感じる。

大阪城に向かおうかと思っていたが、ちょっと興味が出てきてグルグル走ってみる事にする。




















●『雑然とした雰囲気』を辿って進む
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このあたりを走っていて最初に気づいたのは、見回りと思しきパトカーの多さだ。

3分に1回の割合でお巡りさんとすれ違ってる様に感じる。

『なんか事件でもあったのかしら・・・?』

そのうち、駅があるわけでもないのに、車道沿いにやたら自転車が置かれている一角に入ってきた。

かと言って、別に人がたくさん集まる様なお店や、学習塾なんかがあるわけでもなさそうだが。

ふしぎに思って、建物に目をやってみると・・・




















●あっ
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これは、簡易宿泊所!隅田川沿いや山谷でも見かけた、いわゆる『ドヤ』だ。

20年前の学生時代、隅田川沿いで見た簡易宿泊所も1泊700円だったのを思い出す。

あの時、『そんなに安いなら、ためしに泊まってみようか』と思って玄関から入ろうとしたら、

出てきたおじさんに「ここは兄ちゃんが来る様な場所じゃない。危ないから帰りな」とか諭されたっけ(*v.v)。。

見ると、この一帯は簡易宿泊所だらけのようだ。独特の雰囲気は、その為か・・・。





















●もしかして、ここが日本最大のドヤ街と言われる大阪『釜ヶ崎』なのでは・・・?
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山谷(もう、10年以上足を運んでいない)は、格安宿が外国のバックパッカーから評判になり、

インバウンド滞在のひとつの拠点になっているとか聞くけれど、

この周辺の雰囲気は、見たところそういった感じではないね

60代後半~70代後半くらいまでの男性が、のんびりと行き交っているのが目立つ。




















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●ふと、自販機に目を向けると
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え?50円

この後、大阪中を探訪して気づくのだが、大阪は明らかに自販機の飲料水の価格が安い。

一流メーカーの500mlペットボトル製品でも100円~120円くらいで売っているのがフツーだ。

そういった大阪の中でも、特にこの一帯は異常に安くて、50円台の缶ドリンクの多さが目立つ。

なるほど、消費者の特性や傾向についてや、価格競争の原理などが感じられて、地味に面白いと感じる。





















●西成警察署
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『そうか、ここが西成区か~

14時頃、閉ざされた門扉の前に30人くらいの市民が並んでいて、開門と同時に中に流れ込んでいった。

免許講習の時間か、なんだったのかはよく判らない。




















●周辺には味のあるアーケード街が広がっている
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ガード下に赤ちょうちんがあって、その先に商店街が続いているんだね。

いってみよう。



















●雑然とした、狭いアーケード街だ
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小さなパチンコ屋や古びたゲーセンが立ち並んでいたりと、

最近ではあまり目にしなくなったものが元気に営業している感じ。

提供しているサービスは様々だが、お店の前に『低料金』と謳っているものが多く、

ユーザーニーズが『低価格』にある一帯だという事もわかる感じだ。




















●にぎやかなスーパーもあるぞ
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店名とネオンサインからして、最初は『パチンコ屋?』と思ったが、スーパーだった。

スーパーだから当たり前かも知れないが、ここも爆安価格を売りにしているところらしい。

この界隈を中心に、市内で何店舗か見かけた。



















●その先に、また、アーケード街
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大阪は本当にこういった路地が多いようだ。

こちらは『カラオケバー』がやたら目立つ区画。




















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庶民的な歓楽街なのだろうか。飲み屋が多くて、飲み歩くには楽しそうな場所だ。

今は、昼間という事もあってすいすい走れる

『さて、釜ヶ崎のあたりも大体見終わったかな・・・』




















●そう思って、大通りに戻ろうとするが・・・
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・・・どうも、再びドヤ街の方に戻ってきてしまったようだ。

すると、段ボールハウスというか、バラックが建ちならぶ公園があった。




















●高架下や河川敷で見かける事はあるけれど・・・
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公園の中でこれほど立ち並ぶのを見るのは、それこそ20年ぶりくらいの様に思う。

強い陽射しを避ける様に、木陰で住民と思しき男性たちがのんびりくつろいでいる様な姿が見られた。

『この街は、社会保障から漏れた人や、そういった社会保障と相容れない人の受け皿なんだろうなあ・・・』

高齢の男性が明らかに多いのは、やはり、社会保障の落とし穴や『孤独を好む気質』が背景にありそう。




・・・『まったく、他人事ではない(ー -;)』




一方、くつろぐ人たちから離れてポツンと離れて40代くらい?と思われる女性が1人いたのにも気づいた。

『男性より手厚い保護制度があるだろうに、頼らないのかしら・・・?』と思ったが、

延々と一心不乱に前後に体揺すり続けている様子を見るに、お手上げレベルの薬物中毒かも知れない。




















●公園をぐるりと回っていると・・・
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おや?

正面から、ぞろぞろと団体がやってきたぞ




















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社会見学、あるいは地元の体験ツアーの様なものかも知れない。

『もしかして、さっき警察署の中に入っていったのはこの一団・・・?』

彼らは公園の中に入って、何かを見ている。

なるほど、彼らにくっついて行けば、ちょっと入りにくかった公園の中に、僕も入れるぞ



















●街頭テレビ
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子供の頃、社会科の教科書の中とかで見たやつだ。

キレイな液晶画面で、ちゃんと映っていた。




















(BROMPTONも並べて記念撮影)
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非常に興味深い街だが、このままだと釜ヶ崎を徘徊するだけで今日1日終わってしまいそうだ。

とりあえず、大阪らしい名所・大阪城に向かう事にしよう。





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(つづく)